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海外テニス

チチパスの全米OP敗退で149年続いた歴史的記録に終止符!「片手バック選手の四大大会ベスト4進出」がついに途絶える<SMASH>

中村光佑

2026.09.08

全米オープン4回戦でシェルトンに敗れたチチパス。片手バックハンドの選手が四大大会で毎年ベスト4に進出してきた歴史に、ついに終止符が打たれた。(C)Getty Images

全米オープン4回戦でシェルトンに敗れたチチパス。片手バックハンドの選手が四大大会で毎年ベスト4に進出してきた歴史に、ついに終止符が打たれた。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全米オープン」は大会8日目の現地9月6日に男子シングルス4回戦が行なわれ、元世界ランキング3位のステファノス・チチパス(ギリシャ/現53位)が、第8シードの地元勢ベン・シェルトン(アメリカ/同9位)に2-6、3-6、4-6で敗戦。この結果、実に149年にわたって続いてきた歴史的な記録に終止符が打たれた。

 その記録とは、男子シングルスで「毎年少なくとも1人の片手打ちバックハンドの選手が、同一シーズンの四大大会のいずれかで準決勝に進出する」というもの。第1回ウインブルドンが開催された1877年から2025年まで、一度も途切れることなく続いてきた。

 しかし今季は、全豪オープン、全仏オープン、ウインブルドンの3大会で片手バックの選手が誰1人ベスト4に進出できず。今大会でもロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同14位)、デニス・シャポバロフ(カナダ/同48位)、ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ/同57位)、アレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ/同84位)、ジオバンニ・ペチ・ペリカール(フランス/同105位)ら片手バックの使い手が続々と序盤で姿を消し、2週目に勝ち残ったのはチチパスただ1人となっていた。
 
 もっとも、チチパス本人もその状況を把握していた。2回戦後の会見では、年々男子ツアーで片手バックハンドの使い手が減っている現状について、「まるで絶滅していく恐竜みたいだよ」と冗談交じりにコメント。そして3回戦勝利後には自身の公式X(@stefanos)で「僕には守らなければならない150年の記録がある」と投稿し、歴史的な記録を意識していることをうかがわせていた。

 しかし4回戦では、23年の全米で初の四大大会ベスト4進出を経験した23歳のシェルトンを相手に1度もブレークを奪えずストレート負け。“最後の砦”もついに崩れ、男子テニスの誇り高き伝統を守ることはできなかった。

 木製ラケットからカーボン製ラケットへの移行、サーブ&ボレーからベースライン主体のテニスへと競技が大きく姿を変える中で生き残ってきた片手バックハンド。テニス界最高峰の舞台である四大大会でも確かな存在感を示し続けてきたが、約1世紀半の時を経て、ついに一つの大きな節目を迎えた。

文●中村光佑

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