第1セットは完璧とも言えるサービスゲームを連ね、少ないチャンスをモノにし2度のブレークを奪った。
第2セットは、相手もリターンポジションを下げ対策を講じた中で、鍔迫り合いの末に最後は相手に軍配があがった。
そして運命の、ファイナルセット。スコアも展開も、ほぼ互角。いや、中盤は坂本怜の方に勢いもチャンスもあっただろう。ただ決めにいったボレーがやや浅くなり、相手のパッシングショットを許す。第1セットはライン際を抉ったバックハンドのダウンザラインも、ネットを叩く場面が増えた。
総獲得ポイントは、84対82で、相手を2ポイント上回る。それでも勝利は、相手の手に。9月30日に本戦が開幕した「木下グループ ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2026」。その1回戦で坂本は、マテオ・アルナルディ(イタリア)に善戦するも、6-2、4-6、4-6のスコアで勝利を取り逃した。
アルナルディは、世界37位の25歳。今年の全仏オープン・ベスト4に代表されるように、クレー巧者で粘り強いプレーを身上とする。
対する坂本は、195センチの長身から打ち下ろす高速サービスが武器のアタッカー。坂本の攻撃対アナルディのカウンターの攻防が繰り返されるなか、最後は37位のカウンターが上回る。特に第3セットの終盤では、ロブボレーや両翼からのパッシングショットなど、アナルディの手持ちのカードが坂本を上回った。
試合から約30分後の記者会見。坂本は開口一番、「明らかにメンタル。僕が弱気になったのが、スコア的にも自分のフィーリング的にも一番の理由」だと明言する。
「ネットには出てたけれど、『パッシングをミスってくれ』という気持ちで出てる時と、『ここで前に出てボレーで決めよう』という時のメンタリティーは全然違う。僕の場合、プレッシャーが掛かると焦っちゃって、早くポイントを終わらせようとする節がある」
それが坂本の、自己分析。悔しいであろう惜敗からさほど時間が経っていないにも関わらず、彼の分析は明瞭にして的確だった。
テニス面では、ランキング130位台の自分も、30位台の相手と大きな差はないと坂本は見る。それでも彼我を分けたものは「1ポイントで勝敗が決まる試合で、自分が何をしたらいいか相手はわかっている」ことだとも、坂本はわかっている。
総ポイントで上回っているこの日の試合は、まさにその典型。大きな教訓を、有明コロシアムから持ち帰った。
取材・文●内田暁
【画像】ジャパンオープンテニスが開幕!坂本怜はフルセットの熱戦で悔しい逆転負け
【関連記事】デ杯初日は日本が2連勝! 20歳の坂本怜が初勝利、エースの島袋将は逆転勝ちで予選ラウンド進出に王手<SMASH>
【関連記事】坂本怜、全米オープン敗戦で感じた世界12位ティアフォーの「エグい強さ」と「大スタジアムの洗礼」<SMASH>
第2セットは、相手もリターンポジションを下げ対策を講じた中で、鍔迫り合いの末に最後は相手に軍配があがった。
そして運命の、ファイナルセット。スコアも展開も、ほぼ互角。いや、中盤は坂本怜の方に勢いもチャンスもあっただろう。ただ決めにいったボレーがやや浅くなり、相手のパッシングショットを許す。第1セットはライン際を抉ったバックハンドのダウンザラインも、ネットを叩く場面が増えた。
総獲得ポイントは、84対82で、相手を2ポイント上回る。それでも勝利は、相手の手に。9月30日に本戦が開幕した「木下グループ ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2026」。その1回戦で坂本は、マテオ・アルナルディ(イタリア)に善戦するも、6-2、4-6、4-6のスコアで勝利を取り逃した。
アルナルディは、世界37位の25歳。今年の全仏オープン・ベスト4に代表されるように、クレー巧者で粘り強いプレーを身上とする。
対する坂本は、195センチの長身から打ち下ろす高速サービスが武器のアタッカー。坂本の攻撃対アナルディのカウンターの攻防が繰り返されるなか、最後は37位のカウンターが上回る。特に第3セットの終盤では、ロブボレーや両翼からのパッシングショットなど、アナルディの手持ちのカードが坂本を上回った。
試合から約30分後の記者会見。坂本は開口一番、「明らかにメンタル。僕が弱気になったのが、スコア的にも自分のフィーリング的にも一番の理由」だと明言する。
「ネットには出てたけれど、『パッシングをミスってくれ』という気持ちで出てる時と、『ここで前に出てボレーで決めよう』という時のメンタリティーは全然違う。僕の場合、プレッシャーが掛かると焦っちゃって、早くポイントを終わらせようとする節がある」
それが坂本の、自己分析。悔しいであろう惜敗からさほど時間が経っていないにも関わらず、彼の分析は明瞭にして的確だった。
テニス面では、ランキング130位台の自分も、30位台の相手と大きな差はないと坂本は見る。それでも彼我を分けたものは「1ポイントで勝敗が決まる試合で、自分が何をしたらいいか相手はわかっている」ことだとも、坂本はわかっている。
総ポイントで上回っているこの日の試合は、まさにその典型。大きな教訓を、有明コロシアムから持ち帰った。
取材・文●内田暁
【画像】ジャパンオープンテニスが開幕!坂本怜はフルセットの熱戦で悔しい逆転負け
【関連記事】デ杯初日は日本が2連勝! 20歳の坂本怜が初勝利、エースの島袋将は逆転勝ちで予選ラウンド進出に王手<SMASH>
【関連記事】坂本怜、全米オープン敗戦で感じた世界12位ティアフォーの「エグい強さ」と「大スタジアムの洗礼」<SMASH>