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海外テニス

メドベージェフの一打が観客の顔面を直撃! 故意ではないアクシデントでまさかの失格「本当に申し訳ない」<SMASH>

中村光佑

2026.10.06

中国OP準決勝でジョコビッチと対戦したメドベージェフ。観客席に打ったボールが男性に直撃し、思わぬ形で試合を終えることとなった。(C)Getty Images

中国OP準決勝でジョコビッチと対戦したメドベージェフ。観客席に打ったボールが男性に直撃し、思わぬ形で試合を終えることとなった。(C)Getty Images

 男子テニスツアーのATP500シリーズ「中国オープン」(9月30日~10月6日/中国・北京/ハードコート)は大会6日目の現地5日にシングルス準決勝を実施。元世界ランキング1位で第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/30歳/現6位)と同じく元1位で第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/39歳/現11位)が対戦した。第1セットを5-7で落としたメドベージェフは、第2セット途中に観客席へ打ち込んだボールが男性に直撃。その行為によって失格となるまさかの結末を迎えた。

 問題の場面が起きたのは、第2セット第9ゲームだった。3-5とリードされたメドベージェフは、最初のポイントを奪うも次のポイントを落として15-15に。その直後、後方の壁に当たって跳ね返ってきたボールを反射的に打ち返すと、そのボールが観客席へ飛び込み、男性観客の左目付近に直撃した。

 男性は患部を押さえながら痛がる様子を見せ、その後退席。これを受け、メドベージェフ、主審、スーパーバイザーによる協議の末、同選手に失格が言い渡され、決勝進出への道が閉ざされることとなった。

 試合後、メドベージェフは次のように謝罪の言葉を述べた。「男性には本当に申し訳なく思っているし、何よりも無事であることを願っている。できれば彼に直接会って、何らかの形で埋め合わせができればと思う」
 
 当時の状況については、「完全なアクシデントだった。怒ってボールを打ち込んだわけではないことは、映像を見ればわかると思う」と説明。「ボールが跳ね返ってきたから、コートの外に出ないように、とにかくどこかへ打とうとした」と故意ではなかったことを強調した。

 その上で「ボールが当たった男性が苦しんでいる姿を見た時、本当に胸が痛んだ。これまでこういう状況になりかけたことすらなかったと思う」と胸中を吐露。「何よりも大事なのは、男性が無事であること。こういう状況では何が起こるかわからない」と改めて気遣いの言葉を口にした。

 そして最後にはジョコビッチ戦でのプレー内容にも言及。「タフな試合だった。僕にもいくつかチャンスはあったけど、それを逃してしまった」と振り返り、「ノバクは素晴らしいプレーをしていたから、優勝する可能性はかなり高いと思う」と素直に勝者を称えた。

 一方、思わぬ形でキャリア146度目のツアー決勝進出を果たしたジョコビッチは試合後、「正直、少しショックだった。ボールが当たってしまった方を気の毒に思う。何が起きたのかは見ていなかったけど、とにかく重傷ではないことを願っている」とコメント。「僕も2020年の全米オープンで似たような状況で失格になった」と自身の経験を引き合いに出しつつ、「ダニールが故意にやったわけではないと確信している。意図せずこうしたことが起きてしまうこともある」とメドベージェフを思いやった。

文●中村光佑

 【動画】メドベージェフが観客にボールを直撃させ失格となった場面

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