内島萌夏にとって、日本開催のWTAツアー大会(女子テニスの世界ツアー)はいつも、肩に力の入る場所だという。
「ビリージーンキングカップ」などの国別代表戦では、エースの看板を背負う機会も増えた。昨年の5月には、キャリア最高位の47位にも到達している。そのように地位や注目度が上がるにつれ、自分への期待値も上がったのだろう。
「多くのファンの方たちの前でプレーできる機会も少ないなかで、私自身、本当に日本で成績が良くなかった」
そのような自己認識に加え、今回の「木下グループ・ジャパンオープン」では初戦で柴原瑛菜との対戦が決まる。柴原は、単複の兼ね合いやケガでの戦線離脱等のため、現在のシングルスランキングは492位。
だが彼女の実力が、ランキングをはるかに上回ることを、内島は誰より知っている。それでも数字上では、内島の優位は動かしようがない。本人にしてみれば、重圧のかかる状況ではあった。
ただ内島はその局面を、「日本人が必ず1人は、2回戦に上がれる」と、視野を広げポジティブに捉えたという。柴原の強さを「あそこまでスピードと角度のあるサービスを打てる選手は、なかなかいない」と受け入れることも、力みを取り除くプロセスでもあっただろう。
その上で内島は、「自分のサービスゲームに集中する」ことを心掛けコートに入った。「リターンゲームで、1球か2球、あるかないか」というチャンスを逃さぬことも、念頭に置きながら。
実際に試合は第2セット終盤まで、内島の狙い通りに進んだだろう。先にブレークの危機を迎えたが、サービスエースも決めて切り抜ける。第7ゲームでは、柴原の猛攻に耐えつつチャンスを待ち、4度のデュースの末にブレークした。
第2セットは、タイブレークで3連続マッチポイントを手にするも、逆転で奪われる。それでも25歳の内島は、「ああいう展開の試合は何度も見てきたし、自分も経験してきた」と現状を受け入れた。
トイレットブレークを挟み、「もうやるしかない」と気持ちを切り替え挑んだファイナルセット。第8ゲームでブレークに成功した内島が、6-4、6-7(7)、6-3のスコアで2時間32分の熱戦を制した。
今回のジャパンオープンは内島にとって、「いつも以上に気持ちが入っている」大会。同時に、いつもとは異なるコーチを帯同し、「うまくリラックスする時間を作ったり、いい刺激を入れている」という。
「プレッシャーもありますけど、意外と楽しめてるかな」
最初の難関を突破し、肩の力を抜いて2回戦へと歩みを進める。
取材・文●内田暁
【動画】ジャパンオープン2日目ハイライト(内島萌夏vs柴原瑛菜戦は12分10秒頃から)
【関連記事】上の舞台で揉まれた内島萌夏が全豪初戦で示した成長の証。最後まで維持した“オンモード”<SMASH>
【関連記事】内島萌夏、全米オープン初戦で7本のマッチポイントを凌ぎ涙の勝利!「最後まで力を出し切ることを意識しました」<SMASH>
「ビリージーンキングカップ」などの国別代表戦では、エースの看板を背負う機会も増えた。昨年の5月には、キャリア最高位の47位にも到達している。そのように地位や注目度が上がるにつれ、自分への期待値も上がったのだろう。
「多くのファンの方たちの前でプレーできる機会も少ないなかで、私自身、本当に日本で成績が良くなかった」
そのような自己認識に加え、今回の「木下グループ・ジャパンオープン」では初戦で柴原瑛菜との対戦が決まる。柴原は、単複の兼ね合いやケガでの戦線離脱等のため、現在のシングルスランキングは492位。
だが彼女の実力が、ランキングをはるかに上回ることを、内島は誰より知っている。それでも数字上では、内島の優位は動かしようがない。本人にしてみれば、重圧のかかる状況ではあった。
ただ内島はその局面を、「日本人が必ず1人は、2回戦に上がれる」と、視野を広げポジティブに捉えたという。柴原の強さを「あそこまでスピードと角度のあるサービスを打てる選手は、なかなかいない」と受け入れることも、力みを取り除くプロセスでもあっただろう。
その上で内島は、「自分のサービスゲームに集中する」ことを心掛けコートに入った。「リターンゲームで、1球か2球、あるかないか」というチャンスを逃さぬことも、念頭に置きながら。
実際に試合は第2セット終盤まで、内島の狙い通りに進んだだろう。先にブレークの危機を迎えたが、サービスエースも決めて切り抜ける。第7ゲームでは、柴原の猛攻に耐えつつチャンスを待ち、4度のデュースの末にブレークした。
第2セットは、タイブレークで3連続マッチポイントを手にするも、逆転で奪われる。それでも25歳の内島は、「ああいう展開の試合は何度も見てきたし、自分も経験してきた」と現状を受け入れた。
トイレットブレークを挟み、「もうやるしかない」と気持ちを切り替え挑んだファイナルセット。第8ゲームでブレークに成功した内島が、6-4、6-7(7)、6-3のスコアで2時間32分の熱戦を制した。
今回のジャパンオープンは内島にとって、「いつも以上に気持ちが入っている」大会。同時に、いつもとは異なるコーチを帯同し、「うまくリラックスする時間を作ったり、いい刺激を入れている」という。
「プレッシャーもありますけど、意外と楽しめてるかな」
最初の難関を突破し、肩の力を抜いて2回戦へと歩みを進める。
取材・文●内田暁
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