男子テニス元世界ランキング1位で、カルロス・アルカラス(スペイン/23歳/現3位)の元コーチであるホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン/46歳)が、母国紙『AS』のインタビューに回答。その中で教え子との決別を振り返るとともに、ツアーコーチ復帰の可能性についても言及した。
フェレーロ氏は2018年からアルカラスの指導に携わり、四大大会制覇や男子選手史上最年少となる19歳での世界ランキング1位到達を支えるなど、同選手の飛躍に大きく貢献。しかし昨年12月に約7年間にわたる師弟関係を解消した。現在は自身が運営するテニスアカデミーで後進の育成にあたるかたわら、スペイン人若手プロゴルファーのアンヘル・アヨラ(22歳)の精神面をサポートする仕事にも従事している。
既報の通り、アルカラスとの決別はあまりにも突然だった。その後、フェレーロ氏は契約更新に向けた交渉で一部の条件について双方が合意に至らなかったことが関係解消の理由だと明かしていた。
インタビューでフェレーロ氏はかつての教え子との別れについて「我々は非常に良い関係を築いていたし、非常に良い成績も残せた」と回顧しつつ、「もちろんつらさはあった。あのような形で関係が終われば、そうなるのも不思議ではない」と率直な心境を吐露。その上で元愛弟子への変わらぬ思いをこう口にした。
「師弟関係が終わったからといって、相手の悪口を言わなければならないわけではない。私は今後も、カルロスとの冒険は素晴らしいものだったと言い続けるだろう。我々は幸運にも出会うことができ、それぞれが自分の最高の力を発揮できたのだから」
一方で「時間が全てを癒やしてくれる。そういう意味では、今はとても元気だ」とも語り、現在は気持ちの整理がついていることもうかがわせたフェレーロ氏。ツアーコーチ復帰にも意欲を示しているが、それは必ずしもアルカラスとの再タッグ結成を意味するわけではない。
実際、同氏は以前からアルカラスのライバルであるヤニック・シナー(イタリア/25歳/現1位)のコーチ就任も選択肢に挙げており、今回のインタビューでもその話題に触れた。仮にそれが実現した場合、母国スペインのファンから反発が生じる可能性も承知の上で、指導者としてさらなる成長を志す姿勢を見せた。
「スペインの人々が私とシナーのタッグ結成を快く思わない可能性があることは理解している。カルロスや、彼が目指していることに対抗する行為だと受け取られるかもしれない。ただ、私自身もコーチとして成長したいという思いがある。もしそうした機会が訪れたら、理解してもらえればと思う」
テニス界きっての名将は、今後どのような形でツアーに復帰し、いかなる挑戦に臨むのか。その動向に注目が集まる。
文●中村光佑
【連続写真】フェレーロ、サンプラス、アガシetc…伝説の王者たちの希少な分解写真/Vol.2
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フェレーロ氏は2018年からアルカラスの指導に携わり、四大大会制覇や男子選手史上最年少となる19歳での世界ランキング1位到達を支えるなど、同選手の飛躍に大きく貢献。しかし昨年12月に約7年間にわたる師弟関係を解消した。現在は自身が運営するテニスアカデミーで後進の育成にあたるかたわら、スペイン人若手プロゴルファーのアンヘル・アヨラ(22歳)の精神面をサポートする仕事にも従事している。
既報の通り、アルカラスとの決別はあまりにも突然だった。その後、フェレーロ氏は契約更新に向けた交渉で一部の条件について双方が合意に至らなかったことが関係解消の理由だと明かしていた。
インタビューでフェレーロ氏はかつての教え子との別れについて「我々は非常に良い関係を築いていたし、非常に良い成績も残せた」と回顧しつつ、「もちろんつらさはあった。あのような形で関係が終われば、そうなるのも不思議ではない」と率直な心境を吐露。その上で元愛弟子への変わらぬ思いをこう口にした。
「師弟関係が終わったからといって、相手の悪口を言わなければならないわけではない。私は今後も、カルロスとの冒険は素晴らしいものだったと言い続けるだろう。我々は幸運にも出会うことができ、それぞれが自分の最高の力を発揮できたのだから」
一方で「時間が全てを癒やしてくれる。そういう意味では、今はとても元気だ」とも語り、現在は気持ちの整理がついていることもうかがわせたフェレーロ氏。ツアーコーチ復帰にも意欲を示しているが、それは必ずしもアルカラスとの再タッグ結成を意味するわけではない。
実際、同氏は以前からアルカラスのライバルであるヤニック・シナー(イタリア/25歳/現1位)のコーチ就任も選択肢に挙げており、今回のインタビューでもその話題に触れた。仮にそれが実現した場合、母国スペインのファンから反発が生じる可能性も承知の上で、指導者としてさらなる成長を志す姿勢を見せた。
「スペインの人々が私とシナーのタッグ結成を快く思わない可能性があることは理解している。カルロスや、彼が目指していることに対抗する行為だと受け取られるかもしれない。ただ、私自身もコーチとして成長したいという思いがある。もしそうした機会が訪れたら、理解してもらえればと思う」
テニス界きっての名将は、今後どのような形でツアーに復帰し、いかなる挑戦に臨むのか。その動向に注目が集まる。
文●中村光佑
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