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海外テニス

本玉真唯、石井さやかとも敗れた東レPPO予選。パワーにどう対抗するかという命題に示された1つの解<SMASH>

内田暁

2026.10.26

ここ数年で女子テニスのパワー化を実感しているという本玉真唯。この秋のツアーではそれにどう対抗するかを模索している(※写真は先月の中国オープン)。(C)Getty Images

ここ数年で女子テニスのパワー化を実感しているという本玉真唯。この秋のツアーではそれにどう対抗するかを模索している(※写真は先月の中国オープン)。(C)Getty Images

 10月26日から本戦が開幕する、国内最大の女子テニスWTAツアー大会「東レ パンパシフィックオープンテニス」。その予選決勝が25日に行なわれた。日本勢では本玉真唯と石井さやかが勝ち上がっていたが、いずれも敗れて本戦出場はならなかった。

 本玉が対戦したのは、20歳のマヤ・ジョイント(オーストラリア)。現在の世界ランキングは90位だが、キャリア最高位は約1年前に記録した28位。すでに2つのツアータイトルを誇る、台頭する次世代の一角だ。

 そのジョイント相手に、本玉は絶好の立ち上がりを見せた。深いストロークを左右に打ち分け、ネットに出てボレーも決める。早々にブレークし、主導権を握ったかに見えた。だが、強風が吹き込むこの日の有明コロシアムでは、コートのサイドが変わると、まるで異なるゲームのようにボールの軌道も変わっていく。

「ニューボールに変わったタイミングで、相手は風上ですごく良いプレーをしてきた」と本玉。逆転で第1セットを失うと、第2セットは序盤で相手にブレークを許す。結果は、5-7、3-6。

「ベースラインから全く下がらず、どんどん打ってくる相手の勢いに、最後は持っていかれた」という本人の言葉通り、文字通りの追い風で勢いに乗ったジョイントに、一気に走り切られてしまった。
 
 本玉は約1週間前、大阪市で開催された「木下グループ ジャパンオープン」初戦で、36歳のベテラン、ビクトリア・ゴルビッチ(スイス)に敗退。片手バックハンドで多彩なショットを操る、緩急自在な相手のテニスに「時間の使い方など、すごく勉強になる」と言った。

 本玉が、キャリア最高位の105位に至ったのは2024年8月。そこからの2年間でも、本玉は「女子テニスのパワー化が進んでいる」と感じているという。

「今日の試合もそうですが、オープンコートができたらすぐに全力で叩き込む。展開というよりも、どれだけ強いボールを打てるかの勝負になってきている」

 それが本玉の皮膚感覚。その中で、自身も「自分からパワーを生めるように取り組んでいる」とも言う。164センチの身体で、パワーテニスにいかに対抗するか? その命題を、改めて突き付けられた日本でのツアー2大会だったろう。
 
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