海外テニス

「残念という言葉だけでは言い表せない気持ち」大坂なおみが五輪延期を受けて胸中を明かす

THE DIGEST編集部

2020.03.28

女子テニスで世界10位に位置する大坂がツイッターを更新し、延期となった東京五輪への思いを打ち明けた。(C)Getty Images

 3月28日、女子テニスの大坂なおみが自身のツイッターを更新。新型コロナウイルス懸念による東京五輪延期の発表を受け、自身の想いを綴った。

 大坂は「これがTokyo2020への私の思い」と記し、長文を書き込んだメモのスクリーンショットをアップ。その冒頭には、「オリンピック延期のニュースが報道された数日前から、この思いをどうやって皆さんに伝えられるかずっと考えていました。残念という言葉だけでは言い表せない気持ちです」と心境が打ち明けられている。

 来年への延期という判断については、「サポーターの皆さんは私にとって母国である日本で開催されるこのオリンピックがどれだけ重要な意味を持っているのかご存知だと思います。安倍首相とIOCの決断は非常に難しいものだったものと思いますが、私をはじめ、すべてのアスリート達は2021年の舞台に向けてトレーニングに全力を注ぐ事と思います」とコメント。
 
 続けて、「スポーツは人々の心を繋ぎ、感動を与えるパワーがあります。しかし、今私達がしなければいけないことはスポーツを救う事ではなく、世界中の人々が人種や国籍の壁を越えて、数多くの命を救うのが一番大切なことです。それこそまさにオリンピック精神ではないでしょうか」と書き込み、最後には「日本人のみなさま2021年に我が国の美しさを世界の皆様に見せましょう。それまで、どうか健康に気をつけて、思いやりの心を忘れずに、みんなで頑張りましょう」と呼びかけた。

 現在女子テニスのWTAツアーは新型コロナウイルスの影響により、6月7日まで全大会が休止となっている。一昨年は全米、昨年は全豪で優勝し、現在は日本人トップの世界ランク10位に位置する大坂。延期となった来年の五輪でもメダル獲得が期待される。

構成●THE DIGEST編集部

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