ステフィ・グラフ政権時には数々のライバルが出現したが、その第1号がガブリエラ・サバチーニだった。プロデビューした1985年にいきなり全仏オープンで準決勝まで進出。クリス・エバートには敗れたものの、南米からやってきた野性味たっぷりの美少女は、あっという間にテニスファンの心をつかんだ。
また、その年の秋には来日し、ジャパンオープンでキャリア初タイトルを獲得。以降たびたび来日し、日本でも多くのファンに愛されたプレーヤーだった。
クレーコート育ちのサバチーニは、ベースライン深くから放つトップスピンが持ち球。フォアハンドのフラット系ショットを武器としたグラフに、サバチーニは強烈なトップスピンのバックハンドで対抗した。片手打ちバックで彼女ほど強烈にトップスピンをかける選手はそれまでおらず、女子離れした豪快なスイングで人気を呼んだ。
この連続写真を見てもわかるように、サバチーニは厚く握ったグリップで、腕を突き出すようにしてボールを捉え、急激にこすり上げるスタイル。それは後のジュスティーヌ・エナンなどにも通じるものがある。
ただし、サバチーニの場合は回転量重視で、ボールのスピードはまだそれほど速くなかった。フィニッシュを見ても身体の横向きを残すなど(8~9)、安定性を優先した当時の基本がうかがえる。言い方を変えれば、ミスを抑えたい一般愛好家には、今も参考になる部分があるだろう。
【プロフィール】ガブリエラ・サバチーニ/Gabriela Sabatini(ARG)
1970年生まれ。WTAランキング最高位3位(89年2月)。グランドスラム通算1勝(US:90年)。女子テニスでは珍しい片手バックハンドで、強烈なトップスピンのグラウンドストロークを得意とした。90年全米決勝でグラフに勝利し、初のGSタイトルを獲得。グラフとの通算成績は11勝29敗だが、彼女から10勝以上を挙げた唯一の選手でもある。エキゾチックな風貌と親しみやすい人柄で高い人気を誇り、現役時代にはファッションモデルとしても活躍。自身のブランドの香水も発表している。
編集協力●井山夏生 構成●スマッシュ編集部
【PHOTO随時更新】ボルグ、コナーズ、エドバーグetc…伝説の王者たちの希少な分解写真!
また、その年の秋には来日し、ジャパンオープンでキャリア初タイトルを獲得。以降たびたび来日し、日本でも多くのファンに愛されたプレーヤーだった。
クレーコート育ちのサバチーニは、ベースライン深くから放つトップスピンが持ち球。フォアハンドのフラット系ショットを武器としたグラフに、サバチーニは強烈なトップスピンのバックハンドで対抗した。片手打ちバックで彼女ほど強烈にトップスピンをかける選手はそれまでおらず、女子離れした豪快なスイングで人気を呼んだ。
この連続写真を見てもわかるように、サバチーニは厚く握ったグリップで、腕を突き出すようにしてボールを捉え、急激にこすり上げるスタイル。それは後のジュスティーヌ・エナンなどにも通じるものがある。
ただし、サバチーニの場合は回転量重視で、ボールのスピードはまだそれほど速くなかった。フィニッシュを見ても身体の横向きを残すなど(8~9)、安定性を優先した当時の基本がうかがえる。言い方を変えれば、ミスを抑えたい一般愛好家には、今も参考になる部分があるだろう。
【プロフィール】ガブリエラ・サバチーニ/Gabriela Sabatini(ARG)
1970年生まれ。WTAランキング最高位3位(89年2月)。グランドスラム通算1勝(US:90年)。女子テニスでは珍しい片手バックハンドで、強烈なトップスピンのグラウンドストロークを得意とした。90年全米決勝でグラフに勝利し、初のGSタイトルを獲得。グラフとの通算成績は11勝29敗だが、彼女から10勝以上を挙げた唯一の選手でもある。エキゾチックな風貌と親しみやすい人柄で高い人気を誇り、現役時代にはファッションモデルとしても活躍。自身のブランドの香水も発表している。
編集協力●井山夏生 構成●スマッシュ編集部
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