フラットやスライスを使って丁寧にプレースメントするのが主流だった1970年代初頭まで、テニスは「優雅」なスポーツとされていた。そこに「攻撃」という概念を持ち込んだのがジミー・コナーズと言える。
コナーズの持ち球は弾道の低いフラット。ただし、それまでの選手と決定的に違ったのは、ボールスピードだけでなく、ボールを捉えるタイミングだ。今で言う「ライジング打法」で高い打点からボールを叩き込んだため、相手に余裕を与えず、角度をつけることもできた。
打ち方自体は、腕とラケットを一体にして振り出すスタイルで、現代のようにヒジや手首を柔軟に利かして加速するスイングではないが、ライジングで合わせやすく、相手のパワーを利用することで威力を高められ、攻撃力は非常に高かった。
そして誰もが衝撃を受け、憧れたのが、「両手打ち」のバックハンドだ。それまでのテニス界は片手打ちがスタンダードで、両手打ちは異端だったが、コナーズ、ボルグという両トップがダブルハンドだったため、以降のテニス界では両手打ちのほうが主流派になっていく。そういう意味では、テニス界を変えてしまった男と言って過言ではない。
【プロフィール】ジミー・コナーズ/Jimmy Connors(USA)
1952年生まれ。ATPランキング最高位1位(74年7月)。グランドスラム通算8勝(AUS:74年、WIM:74・82年、US:74・76・78・82・83年)。ツアー109勝は歴代最多。70年にGSに初登場し、92年まで出場を続けた。片手バックハンドが主流だった70年代前半に、攻撃的な両手打ちバックハンドを武器にトップで活躍。闘志溢れるプレーで人気を集め、観客を味方につける術にも優れていた。74年にはクリス・エバートと婚約して話題になったが、この婚約は後に破棄されている。
【PHOTO】ボルグ、コナーズetc…伝説の王者たちの希少な分解写真を公開!
編集協力●井山夏生 構成●スマッシュ編集部
コナーズの持ち球は弾道の低いフラット。ただし、それまでの選手と決定的に違ったのは、ボールスピードだけでなく、ボールを捉えるタイミングだ。今で言う「ライジング打法」で高い打点からボールを叩き込んだため、相手に余裕を与えず、角度をつけることもできた。
打ち方自体は、腕とラケットを一体にして振り出すスタイルで、現代のようにヒジや手首を柔軟に利かして加速するスイングではないが、ライジングで合わせやすく、相手のパワーを利用することで威力を高められ、攻撃力は非常に高かった。
そして誰もが衝撃を受け、憧れたのが、「両手打ち」のバックハンドだ。それまでのテニス界は片手打ちがスタンダードで、両手打ちは異端だったが、コナーズ、ボルグという両トップがダブルハンドだったため、以降のテニス界では両手打ちのほうが主流派になっていく。そういう意味では、テニス界を変えてしまった男と言って過言ではない。
【プロフィール】ジミー・コナーズ/Jimmy Connors(USA)
1952年生まれ。ATPランキング最高位1位(74年7月)。グランドスラム通算8勝(AUS:74年、WIM:74・82年、US:74・76・78・82・83年)。ツアー109勝は歴代最多。70年にGSに初登場し、92年まで出場を続けた。片手バックハンドが主流だった70年代前半に、攻撃的な両手打ちバックハンドを武器にトップで活躍。闘志溢れるプレーで人気を集め、観客を味方につける術にも優れていた。74年にはクリス・エバートと婚約して話題になったが、この婚約は後に破棄されている。
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編集協力●井山夏生 構成●スマッシュ編集部