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「僕にとって大きな意味を持つシャツ」ナダルのメモリアルなウェアがオークションに出品され、驚きの最高値を記録

スマッシュ編集部

2020.04.14

ナダルの母国スペインでは、新型コロナウイルスにより深刻な被害が発生している。(C)GettyImage

 男子テニス世界2位のラファエル・ナダルが、母国スペインのプロバスケットボールリーグ「リーガACB」の主催するオークション『La Mejor Asistencia(最高の援助)』に、2019年の全仏オープン男子シングルスで3連覇、史上最多12回目の優勝を果たした際に着用していたTシャツを提供。この記念すべきTシャツは、同オークション最高値となる2万500ユーロ(約240万円)で落札された。

 このオークションは、スポーツ界やエンタメ業界の著名人が、所有するレアアイテムを出品し、集まった資金を新型コロナウイルスの被害に苦しむ人々への援助に充てるためのもの。ナダルは、オークションサイトのビデオメッセージで「オークションのために、このTシャツを寄付したいと考えていた。優勝を決めた瞬間に着ていたものかはわからないけれど、決勝の日に実際に着てプレーしたものなのは間違いないよ」とコメントした。
 
 あわせて「これは僕にとって、とても大きな意味を持つシャツだ。(落札した人には)このシャツを大切にしてもらいたい。そして、オークションでは、苦しみを受けている多くの人たちのために、もしくは私たちの支援を必要としている人たちのために、できるだけたくさんの資金が集まることを願っているよ」とした。

 オークションはすでに終了しており、ナダルのTシャツの他、今年1月に死去した元NBAスター選手、コビー・ブライアントのサイン入りスニーカー(6,100ユーロ:約72万円)、バスケットボール元スペイン代表のファン・カルロス・ナバーロのTシャツ(6,200ユーロ:約73万円)など、著名なスポーツ選手のレアアイテムが数多く出品され、合計14万3000ユーロ(約1700万円)の資金を調達。

 集められた資金は、ナダルと、スペイン出身のNBA選手、パウ・ガソルによって運営されている、赤十字社と共同のチャリティー・プロジェクト「Nuestra Mejor Victoria (最高の勝利)」に寄付され、最前線で新型コロナウイルスと戦う医療機関の援助に充てられる。

構成●スマッシュ編集部

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