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海外テニス

「彼らはテニスの未来」困窮する下位選手の救済へジョコビッチ、ナダル、フェデラーのビッグ3が動き始めた!

スマッシュ編集部

2020.04.23

選手会会長として、下位選手の救済に乗り出したジョコビッチ。(C)GettyImage

選手会会長として、下位選手の救済に乗り出したジョコビッチ。(C)GettyImage

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界のスポーツ界はほぼ全面的に中断。欧州サッカーや米プロバスケットボールなどで選手のサラリーカットが話題に上っているが、個人競技であるテニス選手の懐事情はより深刻だ。

 全仏オープンが9月に延期となり、ウインブルドンは中止、すべてのプロツアーも7月13日までの中断が決まっている。こうなると、スポンサーを持たず賞金を主な収入源としている選手がキャリアを継続していくのは難しい。

 そんなランキング下位選手たちの支援のため、“ビッグ3”が基金の設立を検討しているという。選手会会長のノバク・ジョコビッチが、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラーと話し合ったことをスタン・ワウリンカとのインスタライブで明かしたのだ。
 
 救済基金の対象となるのは、世界ランキング250位から700位の選手。原資はトップ100までの選手から集める。ジョコビッチが選手たちに送ったメッセージには、その思いが次のように示されている。

「上位250位までの選手(少なくともそのほとんど)は、2019年のグランドスラム予選と今年の全豪オープン予選を戦っています。グランドスラム予選出場は、彼らに一定額の賞金を保証することになります。より深刻な経済的困難が予想されるのは、250位以下の選手でしょう。

 私たちは協力して、彼らを助ける必要があると感じています。彼らの多くは、経済的に生き残れないため、選手活動を辞めようと考えています。残念ながら、250位から700位には、連盟のサポートを受けていない、あるいはスポンサーのいない選手が非常に多くいます。我々はお互いを気遣っている、とりわけテニスの未来を気遣っているというメッセージをテニス界やスポーツ界に送る必要があります。彼らはテニスの草の根であり、プロスポーツの土台でもあるのです」
 
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