海外テニス

錦織圭はチチパスに敗れるも、ティアフォーに勝利で1勝1敗。プロテニス選手による初のeスポーツ大会開幕!

スマッシュ編集部

2020.04.28

1勝1敗の錦織は、予選ラウンド突破に向けて28日(現地時間)にフォニーニと対戦する。(C)GettyImage

 新型コロナウイルスの影響で現在中断しているテニスツアーだが、4月27日(現地時間)に、この時期開催される予定だった「マドリード・オープン」が、ビデオゲームを用いたeスポーツ大会「ムチュア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」を開催。日本からは錦織圭が参戦し、初日の予選ラウンドを1勝1敗で終えた。

 テニスゲーム「テニス ワールドツアー」のオンライン対戦を利用したこの大会は、男女名16名が4つのグループに分かれ、各グループの1位、2位が準々決勝トーナメントへ、その後はノックアウト方式で進められる。優勝賞金は15万ユーロ(約1770万円)。勝者はその中から、経済的に苦しんでいる選手に寄付する金額を自由に決めることができる。

 抽選の結果、錦織圭は、ステファノス・チチパス、ファビオ・フォニーニ、フランシス・ティアフォーと同じ予選グループ3に振り分けられ、大会初日となったこの日は、チチパス、ティアフォーと対戦した。

 初戦の相手はチチパスだったが、彼はこの試合の前にフォニーニに対し3-0で勝利していた。経験値に差があったのか、チチパスの左右に広く散らすストロークに苦しめられた錦織は、なんとか食らいつこうと奮戦するも、その甲斐なく0-3で敗れてしまった。
 
 続く2試合目はティアフォーとの対戦。チチパス戦での反省を生かしてか、錦織はスライスやドロップなど変化系のショットを多用する作戦に。これが奏功し、次第に錦織が試合を支配しはじめると、ティアフォーは堪らず「勘弁してくれ!」、「なんでだ!?」と悲鳴を上げるシーンも見られた。

 最後には、本物さながらのバックハンドダウン・ザ・ラインを叩き込んだ錦織が3-0で勝利。このショットには、打った錦織自身も驚いたのか、決まった瞬間に口元を手で押さえるようにして笑っていた。

 この他、ラファエル・ナダルがデニス・シャポバロフに4-3(3)で、アレクサンダー・ズべレフがルーカス・プイユに3-1で勝利するなど、各グループで熱戦が繰り広げられた。4月30日まで行なわれるこの大会は、「Facebook Gaming」でストリーミング配信される。また、日本では「WOWOWオンデマンド」にて実況付きで放送されている。

■27日の対戦結果■
【男子】
◇グループ1
ラファエル・ナダル 4-3(3) デニス・シャポバロフ
アンディ・マリー 3-1 ブノワ・ペール
◇グループ2
ディエゴ・シュワルツマン 4-3(4) ダビド・フェレール
ディエゴ・シュワルツマン 3-1 ジョン・イズナー
◇グループ3
ステファノス・チチパス 3-0 ファビオ・フォニーニ
ファビオ・フォニーニ 4-3(4) フランシス・ティアフォー
ステファノス・チチパス 3-0 錦織圭
錦織圭 3-0 フランシス・ティアフォー
◇グループ4
ダビド・ゴファン 3-1 ルーカス・プイユ
アレクサンダー・ズべレフ 3-1 ルーカス・プイユ

【女子】
◇グループ1
ベリンダ・ベンチッチ 3-1 カルラ・スアレスナバーロ
フィオナ・フェロ 3-0 カロリーナ・プリスコワ
◇グループ2
ソラナ・シルステア 3-0 ヨハンナ・コンタ
ソラナ・シルステア 4-2 エリーナ・スビトリーナ
ヨハンナ・コンタ 4-2 ビクトリア・アザレンカ
◇グループ3
キャロライン・ウォズニアッキ 4-2 クリスティナ・ムラデノビッチ
キャロライン・ウォズニアッキ 3-0 ビアンカ・アンドレスク
ビアンカ・アンドレスク 4-3(2) マディソン・キーズ
◇グループ4
キキ・バーテンス 3-0 アンジェリーク・ケルバー

【マドリードオープンテニスバーチャルプロ・放送予定】
・WOWOWメンバーズオンデマンド
4月28日よる10時頃~ 第2日予選ラウンド
4月29日よる10時頃~ 第3日準々決勝
4月30日よる10時頃~ 第4日準決勝・決勝

構成●スマッシュ編集部

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