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【テニスギア講座】シューズの買い替えで失敗しないために。これがサイズの正しい合わせ方!

松尾高司

2020.05.04

激しい動きをするトッププロにとって、シューズのフィッティング環境は重要。常にシューズと足との一体感を保つ必要がある。写真:THE DIGEST写真部

激しい動きをするトッププロにとって、シューズのフィッティング環境は重要。常にシューズと足との一体感を保つ必要がある。写真:THE DIGEST写真部

 テニスショップのHPやテニス総合サイトなどでは、用具の選び方について紹介されていますが、たまに「これは随分昔のやり方だなぁ」というものを発見します。例えば「テニスシューズのサイズ合わせは、足をつま先めいっぱいに突っ込み、カカトに人差し指1本が入るくらいがいい」という説明。確かに昔はこれが常識でしたが、今日では大半のメーカーが間違いだとしています。

 正しい方法はこうです。「足を入れたらカカトをトントンして、シューズのカカトと足のカカトをぴったり合わせ、必ず靴紐を結んだ状態で、つま先に人差し指1本分くらいの余裕を確認するのがいい」

 つま先だろうがカカトだろうが、人差し指1本分の余裕は同じだろう!と思う方もいるでしょうが、実際に足が機能する状態でサイズ合わせしないと、後で痛い目に遭います。例えば、靴紐を締めた状態で、つま先がシューズの先端までズレていってしまうシューズは危険。サイズが合っていないと思ってください。前に突っ込んで急停止した時、つま先を痛めて、足爪にブラックトゥなどの傷害を発生させる危険があるからです。

 現代のメーカーは皆この合わせ方を推奨しています。皆さんも正しくサイズ合わせしてください。
 
 では、フィッティングした時にどこに注目すべきか? まずは前述の「つま先の余裕と動き」です。余裕の度合いについては、メーカーによって主張が違ったりしますが、筆者が勧めたいのは「左右空間では、小指が薬指に重ならない程度の余裕」「上下空間では、足指が軽く曲がる程度の余裕」です。

 余裕があるというのは、スッカスカということではありません。足指が完全に自由になってしまうほど空間がありすぎては、足指の力をかえってサーフェスに伝えにくくなるからです。

 次に「カカトが浮き上がらないかどうか?」。足のカカトをシューズのカカトに合わせ、レースをきちんと締めた状態でカカトがカポッと浮き上がってしまうのはフィットしていないからで、シューズと足の一体化が損なわれ、レスポンスが悪いという状態になります。ヒールカウンター形状との相性もチェックしましょう。

 あとは「レースをきつく締めたときに甲が痛くないか?」ですね。シューズのトラブルで一番つらいのは「痛み」ですが、その理由は特定できません。アッパーの縫製の具合だったり、あなたの足の甲の起伏との相性だったりです。対処法は、たくさん履き比べてみることと、サイズが最適かを再チェックすることです。

 なお、シューズは必ず両足で試し履きしてください。人間の左右の足は決して対称ではなく、長さや甲の高さが微妙に違うものです。

文●松尾高司(KAI project)

※『スマッシュ』2015年2月号より抜粋・再編集

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