海外テニス

「今こそ団結しなければ」フェデラーが自身の財団を通じて、アフリカの子どもたちへ多額の支援を表明

誉田優

2020.05.12

2月には、ライバルのラファエル・ナダルと共に南アフリカ共和国でチャリティーマッチを行なったフェデラー。(C)GettyImages

 男子テニス、世界ランク3位のロジャー・フェデラーが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校が閉鎖されているアフリカの子どもたちと彼らの家族のために、自身の財団を通して100万ドル(約1億700万円)を寄付することを発表した。

 フェデラーはツイッターで、財団の寄付に関するツイートを引用しつつ「今こそ、私たちはこれまで以上に、助けを必要とする家族たちのために団結しなければならない」とコメントした。アフリカでは、貴重な栄養源を学校給食に頼っている子どもたちが多い。だが、各地で学校が閉鎖されている今、そのような子どもたちは十分な栄養を摂取できず、健康に支障をきたす危険性が高い。

 そうした中で、ロジャー・フェデラー財団は、栄養バランスの整った食事を64000人分用意し、今後2カ月の間でナミビア、南アフリカ共和国、ザンビア、ジンバブエ、マラウイの子どもたちに提供していくという。
 
 フェデラーのツイートには、「あなたこそが素晴らしいテニスプレーヤーだ」「チャンピオンを尊敬します」「全てにおいて素晴らしい方です」と、世界中のファンから称賛のコメントが集まっている。

 ロジャー・フェデラー財団は、フェデラーの母親の故郷である南アフリカ共和国を含むアフリカ各国と、自身の母国スイスへの支援活動を目的として2003年に設立された。主に子どもたちの学習の機会を充実させることに焦点を当て、様々な活動を行なっている。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu_honda/instagram:yu_honda

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【画像】アフリカの子どもたちへ、自ら食事の配膳を行なうフェデラー