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「他の息子たちには申し訳ないと思っている」テニスの頂点を極めたジョコビッチの母が、下の2人の息子への後悔を語る

Hustle

2020.05.18

昨年のモンテカルロ・マスターズにダブルスペアを組んで出場したノバク・ジョコビッチ(左)とマルコ・ジョコビッチ(右)。(C)Getty Images

 ノバク・ジョコビッチは、通算282週もの間、世界ランキング1位であり続け、ロジャー・フェデラー(310週)、ピート・サンプラス(286週)に次ぐ史上3位の記録を持っている。また、2015年のウインブルドンから2016年の全仏オープンまで、4つのグランドスラムを連覇。これは、男子テニスでは、1969年のロッド・レーバー以降誰も成功していない偉業だ。さらに、彼は9つ全てのATPマスターズ1000大会で優勝(キャリアゴールデンマスターズ)を達成した歴史上唯一のテニスプレーヤーでもある。

 輝かしい成績を残し、今後のさらなる活躍が期待されるジョコビッチだが、彼の成功は家族の支えがなければ成し得なかっただろう。ジョコビッチのために両親は惜しみないサポートを捧げてきた。しかしその代償として、下の弟2人には十分な時間をかけられなかったようだ。ジョコビッチの母ディアナさんがスイスメディア『Blick』のインタビューで語った。
 
「すべてがノバク中心だった。家族全員がノバクの夢を叶えるために忙しく、その過程で2
人の弟マルコとジョルジェのために十分な時間を割くことができなかったわ。私たちは2
人をおろそかにしてしまっていた。ある時、マルコとジョルジェがバルセロナでのキャンプに行くことになったの。でも、家族全員が翌朝、ノーレ(ジョコビッチの愛称)と一緒にマイアミに行くことになってしまい、2人のキャンプをキャンセルさせたこともあったわ」
 
「彼は私たちのサポートを必要としていたし、私たちが支えていることを彼に感じてほしかった。そして、彼は(マイアミで)決勝に進出したの。それが大きなターニングポイントになったわ。それから私たちは、彼のためにすべてを捧げてきた。他の息子たちには申し訳ないと思っているけれど、夫は蓄えを使い果たしてしまい、私たちにはノバクの時のような気力が残っていなかったの」
 
 マルコ、ジョルジェともにテニスの才能に恵まれてプロ選手となったが、現在は2人ともポイントを持たずランキング圏外。次男のマルコは2019年にダブルスで自己最高位323位(シングルス:571位)を記録し、ノバクと組んでモンテカルロ・マスターズに出場するなどしていたが、9月以降大会には出場していない。三男のジョルジェは24歳とまだ若いが、2017年シーズンを最後にキャリアをストップさせているようだ。

文●Hustle

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