「1本先行ー」。部活テニスでよく耳にするこの掛け声は、シンプルながらテニスの本質をよく捉えたものだ。まず1ポイント、次は1ゲーム、そして1セット先行せよ。テニスでは相手をリードして試合を進める者が圧倒的な優位に立てる――。これはプレーヤーだろうと観戦者だろうと、肌感覚でわかる真実だろう。
では実際、試合で先行するとどれだけ有利になるのだろうか? ATP公式サイトによると、過去の3セットマッチで、第1セットを落とした選手がその試合に勝つ確率は平均21.7%だったという。つまり、第1セットを先取すれば、8割勝てるということだ。これらの数字は、記録を取り始めた1991年以降、ATPツアーで100試合以上に出場した241人の統計から算出したものだ。
だが、なかにはこの逆境から驚異的な確率で勝利をもぎ取ってきた選手がいる。さすがに50%を超えた選手はひとりもいなかったが、平均値の倍にあたる40%の勝率を叩き出した強者がいるのだ。それがピート・サンプラス、ノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラーの3人である。
1.ピート・サンプラス=41.33%(62/150)
2.ノバク・ジョコビッチ=41.30%(76/184)
3.ロジャー・フェデラー=40.17%(92/229)
サンプラスは、4つの決勝で逆転勝ちを収めた。ジョコビッチは、マスターズ1000での42回を含む76回もセットダウンから勝利しており、同一大会での最多はイタリア国際での12回。そして、3人のなかで最も多い92回を記録しているのがフェデラーだ。
では、ファイナルセット勝率世界一の錦織圭はどうか? データによれば、上記3人につづく、8人のなかに入っている。33.3%以上、つまり3回に1回は勝つという高確率をマークしたプレッシャー下のエリートのひとりだ。
4.レイトン・ヒューイット=39.6%
5.ラファエル・ナダル=39.1%
6.アンディ・マリー=38.7%
7.錦織圭=35.9%
8.ステファン・エドバーグ=35.6%
9.ボリス・ベッカー=35.0%
10.ミハエル・スティッチ=34.6%
11.ジョー・ウィルフリード・ツォンガ=33.7%
リストにはいずれも納得の名前が並んだが、ひとたびセットダウンしてしまうと、彼らをもってしても3回に1回しか勝利はつかめない。上記のスーパーな3人でさえ5回に2回しか勝てない。テニスはやはり先行が重要ということなのだろう。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】どんなボールも打ち返す、プロの超絶フットワーク集!
では実際、試合で先行するとどれだけ有利になるのだろうか? ATP公式サイトによると、過去の3セットマッチで、第1セットを落とした選手がその試合に勝つ確率は平均21.7%だったという。つまり、第1セットを先取すれば、8割勝てるということだ。これらの数字は、記録を取り始めた1991年以降、ATPツアーで100試合以上に出場した241人の統計から算出したものだ。
だが、なかにはこの逆境から驚異的な確率で勝利をもぎ取ってきた選手がいる。さすがに50%を超えた選手はひとりもいなかったが、平均値の倍にあたる40%の勝率を叩き出した強者がいるのだ。それがピート・サンプラス、ノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラーの3人である。
1.ピート・サンプラス=41.33%(62/150)
2.ノバク・ジョコビッチ=41.30%(76/184)
3.ロジャー・フェデラー=40.17%(92/229)
サンプラスは、4つの決勝で逆転勝ちを収めた。ジョコビッチは、マスターズ1000での42回を含む76回もセットダウンから勝利しており、同一大会での最多はイタリア国際での12回。そして、3人のなかで最も多い92回を記録しているのがフェデラーだ。
では、ファイナルセット勝率世界一の錦織圭はどうか? データによれば、上記3人につづく、8人のなかに入っている。33.3%以上、つまり3回に1回は勝つという高確率をマークしたプレッシャー下のエリートのひとりだ。
4.レイトン・ヒューイット=39.6%
5.ラファエル・ナダル=39.1%
6.アンディ・マリー=38.7%
7.錦織圭=35.9%
8.ステファン・エドバーグ=35.6%
9.ボリス・ベッカー=35.0%
10.ミハエル・スティッチ=34.6%
11.ジョー・ウィルフリード・ツォンガ=33.7%
リストにはいずれも納得の名前が並んだが、ひとたびセットダウンしてしまうと、彼らをもってしても3回に1回しか勝利はつかめない。上記のスーパーな3人でさえ5回に2回しか勝てない。テニスはやはり先行が重要ということなのだろう。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】どんなボールも打ち返す、プロの超絶フットワーク集!