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海外テニス

全米オープン開催に選手間で意見の相違。セレナは「楽しみ」、キリオスは「自分勝手だ」【海外テニス】

東真奈美

2020.06.23

全米6度優勝のセレナは大会出場へ前向きだ。(C)GettyImages

全米6度優勝のセレナは大会出場へ前向きだ。(C)GettyImages

 世界中のテニスファンが心待ちにしているテニスツアーの再開、そして、グランドスラム4大会の締めくくりとして、例年、熱狂的な盛り上がりをみせる全米オープンの開催が確定した。

 今年は8月31日から9月13日まで行なわれる全米オープン。開催地のニューヨークでは、いまだ新型コロナウイルスが猛威を振るうが、そんな中での開催の可否、実施方法に、かねてより注目が集まっていた。そして16日、ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事が、無観客という条件付きで大会の開催を承認。全米オープンに待ちに待った青信号が点灯した。

 USTA(全米テニス協会)は新型コロナウイルス対策として、無観客のほか、清掃の徹底、ロッカールームスペースの増設、専用の滞在先と移動手配など、プレーヤーとスタッフを守るために出来る限りの予防策を講じるとしている。

 開催が決まる前は、ノバク・ジョコビッチやラファエル・ナダルなど、多くの著名なプレーヤーが全米オープンの実施計画について懐疑的な主張をしていた。オーストラリア出身のニック・キリオスは自身のSNSで、全米オープンは「自分勝手だ」と痛烈に批判。また女子テニス元世界ランク1位のシモナ・ハレプは、現状のままでは出場しないとも述べている。
 
 ハレプはロイター通信のインタビューに対し「(17日朝に発表のあった)全米オープンの条件では、ニューヨークでプレーするつもりはない」と答えた。この意向は、すでにUSTAとWTA(女子テニス協会)に連絡しているという。ただし、7月中旬のエントリー期限までにこれらの条件が改善した場合には、再考の可能性もあると付け加えた。
 
 ヨーロッパやオセアニア地域の選手が全米オープンへの出場に懸念を示す一方で、これまで6度に渡り優勝杯を抱いたセレナ・ウィリアムズをはじめ、ダニエル・コリンズ、ノア・ルービンら米国選手は、大会開催を心待ちにしているようだ。セレナは、「ニューヨークに戻って、全米オープンでプレーするのが楽しみで仕方がない」と語った。自宅には全米オープンと同じサーフェスのテニスコートを設置し、大会に向けてトレーニングを積んでいるという。

 大会が開催されること自体は非常に嬉しいニュースだ。しかし先日には、ジョコビッチが主催するエキジビション大会『アドリア・ツアー』に出場した選手のうち数人が、新型コロナウイルスに感染していることが判明したばかり。これにより、ツアー再開後の感染対策、規制がより厳しくなることも予想される。再開まであと1カ月半。その間に、この状況がどこまで変化していくのかに注目が集まる。

文●東真奈美

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