女子テニス世界ランク10位の大坂なおみが、自身のツイッターへの投稿で、日本のツイッターユーザーからいわれのない批判を受けている。
問題となったのは23日(日本時間)に投稿された2枚の画像。画像の出どころは、日本で1980年代にテレビ放送されていた人形劇『大きくなる子』のワンシーンと思われるが、横を向いてなにかを見つめる猿の人形が、物言いたげにこちらに視線を移す、というような画像だ。
このテレビ番組は、過去に海外(中南米地域)でも放送されていた。大坂が投稿した画像も、ユニークなネットミーム(ネタ画像)として使用されているものだ。大坂はこの画像を、昨今話題となっているトッププレーヤーの新型コロナウイルス感染について、「なんてこった」、「少し様子見しよう」というような意図で使用したのだろう。
しかし、一部の人々には、この物言わぬ猿の画像が黄色人種差別と勘違いされたようだ。大坂の投稿に反応した日本のツイッターユーザーからは「アジア人を比喩しているのですか?」「差別主義者だ」といった声が殺到し、中には度を越した誹謗中傷も見られた。
大坂もこの反応は予想していなかったようで、続く投稿で「新型コロナウイルス関連でこの画像をツイートしたのに、日本のツイッターユーザーには、私が彼らをイエローモンキーと呼んでいると捉えられました。こんなにも誤解されたことは人生で初めてです」と釈明した。だが、それでも一部からは「受け取った側が気分を害したならばそれは差別」などと批判の声が上がっていた。
彼女は少し前にも、大阪府で行なわれた黒人差別抗議デモへの参加をSNS上で呼び掛け、「新型コロナウイルスの感染拡大を助長している」と批判されていた。それを踏まえた上で見れば、投稿に多少の配慮が必要だったと言えるかもしれない。また、日本のネットユーザーが、海外特有のユーモアやネットミームを理解していないのも仕方のないことだろう。
しかし、彼女の投稿やユーモアに触れているファンであれば、これが『アドリア・ツアー』でのクラスターについてのものだというのは容易に理解できるはずだ。今回のように短絡的に、脊髄反射的に反応して、すぐさま批判を叫ぶような人々が彼女のもとに押し寄せていることが残念でならない。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】大坂なおみ、成長を遂げた19年シーズンを写真で振り返る!
問題となったのは23日(日本時間)に投稿された2枚の画像。画像の出どころは、日本で1980年代にテレビ放送されていた人形劇『大きくなる子』のワンシーンと思われるが、横を向いてなにかを見つめる猿の人形が、物言いたげにこちらに視線を移す、というような画像だ。
このテレビ番組は、過去に海外(中南米地域)でも放送されていた。大坂が投稿した画像も、ユニークなネットミーム(ネタ画像)として使用されているものだ。大坂はこの画像を、昨今話題となっているトッププレーヤーの新型コロナウイルス感染について、「なんてこった」、「少し様子見しよう」というような意図で使用したのだろう。
しかし、一部の人々には、この物言わぬ猿の画像が黄色人種差別と勘違いされたようだ。大坂の投稿に反応した日本のツイッターユーザーからは「アジア人を比喩しているのですか?」「差別主義者だ」といった声が殺到し、中には度を越した誹謗中傷も見られた。
大坂もこの反応は予想していなかったようで、続く投稿で「新型コロナウイルス関連でこの画像をツイートしたのに、日本のツイッターユーザーには、私が彼らをイエローモンキーと呼んでいると捉えられました。こんなにも誤解されたことは人生で初めてです」と釈明した。だが、それでも一部からは「受け取った側が気分を害したならばそれは差別」などと批判の声が上がっていた。
彼女は少し前にも、大阪府で行なわれた黒人差別抗議デモへの参加をSNS上で呼び掛け、「新型コロナウイルスの感染拡大を助長している」と批判されていた。それを踏まえた上で見れば、投稿に多少の配慮が必要だったと言えるかもしれない。また、日本のネットユーザーが、海外特有のユーモアやネットミームを理解していないのも仕方のないことだろう。
しかし、彼女の投稿やユーモアに触れているファンであれば、これが『アドリア・ツアー』でのクラスターについてのものだというのは容易に理解できるはずだ。今回のように短絡的に、脊髄反射的に反応して、すぐさま批判を叫ぶような人々が彼女のもとに押し寄せていることが残念でならない。
構成●THE DIGEST編集部
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