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海外テニス

錦織圭が12年前のツアー初優勝に「テニスはエキサイティング」と語った理由【海外テニス】

中山和義

2020.07.30

少年時代からテニスが大好きだったという錦織の言葉には、テニスの上達はもちろん、仕事やプライベートでも役立つエキスが感じられる。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

少年時代からテニスが大好きだったという錦織の言葉には、テニスの上達はもちろん、仕事やプライベートでも役立つエキスが感じられる。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 昨年は、10月に右ヒジを手術してツアーを離脱した錦織圭。当時8位だったランキングは31位まで落としたが、現在はヒジの状態を含めてコンディションには問題ないようで、1年ぶりとなる全米オープンを前に「すごくワクワクしている」と心境を語っている。

 そんな錦織は海外の選手と比べると体格的には恵まれていないが、それでも2014年の全米準優勝をはじめ、厳しいツアーのなかで数々の結果を手にしてきた。

 では、その強さの秘密はどこにあるのか……。ここでは錦織が口にした「言葉」からそのヒントを探ってみた。

 錦織は中学生になると、フロリダにあるIMGアカデミーへ留学するため、盛田ファンドが主催する選考会に参加した。そこで「人に負けないものは?」と質問され、

「テニスがすごく好きなところ」

 と答えているが、この言葉通りに錦織が重要なポイントでも委縮せず楽しそうにテニスをする姿にIMGのコーチは驚いたという。そして一緒に選ばれた2人と留学することになる。
 
 IMGアカデミーでは、世界中から集まった有力ジュニア男女300人が、プロを目指して寮生活を送っていた。試合に勝てば待遇が良くなる厳しい競争の世界。その中で実力を認められた錦織は、有望選手が集まるトップグループで練習を続けた。その頃を振り返って

「結果を出さなくてはいけない。良い意味でも悪い意味でもプレッシャーがあり、より強い気持ちを持てた」

 と振り返る。当時は背も低く、身体の線も細かったので、海外の大柄な選手を相手に結果を出すのは大変だったはず。だが本人は、そうした身体的なハンディは感じていなかった。「それぞれのスタイルがあるのがテニスの面白さ。背が低くてパワーがないからと悩んだことは1回もなかった」のだ。

 身体的なハンディを補うものとしては、

「僕には他の選手が持っていないスピードだったり、テクニックだったりがある。パワーの部分では負けているかもしれないけど、他の部分では十分、テニスという競技では補えるので……」

 と自分自身の能力を冷静に分析して進化につなげた。
 

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