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海外テニス

「それほど不便さは感じない」再開ツアーの初戦に臨んだ土居美咲が明かす全米前の現状【海外テニス】

内田暁

2020.08.15

いよいよツアーが再開され、レキシントン大会に土居美咲が参戦。試合では初戦敗退を喫したものの想定内のスタートを切ったようだ。(C)Getty Images

いよいよツアーが再開され、レキシントン大会に土居美咲が参戦。試合では初戦敗退を喫したものの想定内のスタートを切ったようだ。(C)Getty Images

 パリバ・オープンの、開幕前日の緊急中止から5カ月――。

 8月に入り、ついにWTAツアーが再開した。

 皮切りとなったのは、8月3日にイタリアで開幕した『パレルモ・レディースオープン』。

 その翌週にはチェコで『プラハオープン』、そして米国レキシントンでは『ザ・トップシードオープン』が開催。プラハにはシモナ・ハレップやカロリーナ・プリスコワ、レキシントンにはウィリアムズ姉妹らトップ選手らが参戦し、いよいよ本格始動の機運が高まってきた。
 
 日本勢で、先陣を切ってツアーに参戦したのは、世界ランク77位の土居美咲だ。レキシントン大会で5カ月ぶりに公式戦に戻ってきた土居は、初戦でシェルビー・ロジャーズとフルセットの熱戦を演じた末に、4-6,6-4,2-6で敗れる。相手を上回る12本のブレークポイントを手にするも、相手の好サービスにも阻まれ、勝利の機をつかみそこねた。
 
 3月のツアー中断以降の土居は、練習試合などはしつつも、真剣勝負の舞台はなし。

 対するロジャーズは、エキジビションマッチとはいえ公式戦なみの試合をいくつか経験していた。
 
 そのあたりの差も出ただろうか、試合後の土居は、「試合を長いことやっていなかったことも含めて、難しいところはありました」と認める。

「試合勘の欠如が一番出るのは、ブレークポイントや試合の分かれ目。どのポイントでどのように緩急をつけようとか、どういうショットのチョイスをしようというのは、実戦でしか得られないところもあるので」

 その感覚を取り戻すために必要なのは、結局は試合数をこなすこと。だからこそ勝っておきたかったとの悔いもあるが、同時に、試合に出られたことを素直に喜びもした。

 実は土居は、大会の10日ほど前に練習で左足首を捻り、ポイント練習ができるようになったのは試合の3日前だったという。出場そのものも悩んでいただけに、まずは実戦をこなせたことに、一定の安堵と手応えは得られたようだ。

 全米オープンの開催と、それに先立つ北米でのツアー再開には、選手間からも賛否双方の声が上がっていた。世界1位のアシュリー・バーティーは感染や移動に伴うリスクを考慮し、早々に不参加を表明。レキシントン大会と同週開催のプラハ大会に出場したシモナ・ハレップも、「健康面を考えると渡米は不安」と吐露している。
 

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