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海外テニス

大坂なおみが今季初の決勝進出!一時は辞退した全米前哨戦の準決勝で世界22位に勝利【海外テニス】

スマッシュ編集部

2020.08.29

メルテンスをストレートで破り、決勝へ進出した大坂なおみ。(C)Getty Images

メルテンスをストレートで破り、決勝へ進出した大坂なおみ。(C)Getty Images

 大坂なおみが紆余曲折の後、全米オープンテニスの前哨戦「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ/ニューヨーク、WTAプレミア5)の準決勝の舞台に立った。

 本来なら準決勝は27日の予定だったが、大坂が黒人差別の抗議活動の一環として出場を辞退し、大会側が27日の全試合の延期を決定。現地28日に男女の準決勝が行なわれることとなり、大坂はWTA(女子テニス協会)とUSTA(全米テニス協会)との協議の結果、プレーすることを決めたという経緯がある。

 この2日間、話題の中心にいた第4シードの大坂なおみは、人種差別の反対を訴える活動の「BLACK LIVES MATTER」と書かれたTシャツを着て登場。第14シードのエリーズ・メルテンス(ベルギー)と対戦し、6-2、7-6で勝利し、見事決勝進出を決めた。

 メルテンスは世界ランキング22位だが、前週のプラハ・オープンでは準優勝している上に、ツアー再開後から3大会目の出場で、着実に調子を上げてきている。過去の対戦成績は1勝1敗で、ランク10位の大坂も油断できない相手だ。

 大坂は第2ゲームで早速ブレークに成功するが、次のゲームではミスが出て相手にブレークポイントを握られる。しかし、サービスエースとフォアハンドのウイナーを決めてしのぎ、5度のデュースの末にキープして3-0とリード。1度ブレークを許すものの、6-2で第1セットを手中にした。
 
 第2セットでも先にブレークして2-0とリードする。しかし、守備力が高いメルテンスに対して、簡単にウイナーを奪えない大坂は、4ゲーム連取され、流れがメルテンスに傾き始める。 

 カギを握ったのは4-4の大坂のサービスゲーム。勢いに乗るメルテンスが積極的に攻めてきて、何度もブレークポイントを握られる。ファーストサービスの確率が落ちてきた大坂はリズムを作れずに苦しむが、ストロークで丁寧にボールをコントロールして、10回のデュースの末にキープに成功。その後のタイブレークも制して決勝進出を決めた。

 決勝の相手は、昨年の全仏オープンで対戦している元世界1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)。両者の対戦成績は2勝1敗で大坂が一歩リード。今季の初優勝をかけた注目の一戦は、現地29日に行なわれる。

構成●スマッシュ編集部

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