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海外テニス

悪性リンパ腫と診断された女子テニス元世界6位のスアレスナバーロ。「また会いましょう」と半年間の化学療法へ

東真奈美

2020.09.02

自身のSNSで病を告白したスアレスナバーロ。(C)GettyImages

自身のSNSで病を告白したスアレスナバーロ。(C)GettyImages

 女子テニス元世界ランキング6位のカルラ・スアレスナバーロは、9月1日に、悪性リンパ腫の一種であるホジキンリンパ腫と診断され、半年間の化学療法を受けることを明らかにした。

 小柄な身体から打ち出す片手バックハンドが特徴のスアレスナバーロは、グランドスラム準々決勝に7度出場し、これまでにWTAツアーでシングル2勝、ダブルス3勝を挙げた。2020年をツアー最後のシーズンにする予定だったが、体調不良のため全米オープンの出場を辞退していた。

 9月3日に32歳の誕生日を迎える彼女は、08年からWTAツアーの主力選手として活躍してきた。09年の全豪オープンではビーナス・ウィリアムズを逆転してベスト8進出を果たしている。15年には、マイアミ・オープンで準優勝した。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、ツアーが中断している間、スアレスナバーロは、地元カナリア諸島のフードバンクでボランティア活動を行ない、生活に困窮する労働者や必要としている人々への支援に尽力していた。

 スレアスナバーロは、自身のツイッターに病室のベッドからの動画を投稿し、自身の言葉で病名を報告。「今は体調もよく、気持ちも落ち着いています。これから何があろうと立ち向かうつもりです」「またお会いしましょう」と笑顔で手を振った。
 
 以下はWTA(女子テニス協会)のホームページに掲載された、カルラ・スアレスナバーロの公式メッセージ。

「大変な時期ですが、皆さんが元気でいてくれることを願っています。
できることなら、皆さんに素晴らしいニュースをお届けしたいのですが、今はまだ保留にしなければならない状況です。

 先日お伝えしたように、最近はコートやジムでのトレーニングができなくなっていました。プロとしてのトレーニングプログラムに体力が追い付かず、7月に入ってからはプログラムを終えることすらできなくなっていました。

 ここ数日間、私のS N Sで病院のベッドからの画像を見た人もいると思います。体調不良の原因究明のため、精密検査を受けていました。それらの検査のために自宅療養を取ることになり、出場予定だったニューヨークでの2つの大会(W&Sオープン、全米オープン)の辞退をしなければなりませんでした。

 検査の結果、ホジキンリンパ腫と診断されました。医師からは、早い発見だったため治癒可能なリンパ腫であると聞いています。そのため、半年間の化学療法を受け、治療を完了させます。それが今の私の唯一の目標です。必然的に、それ以外のことは全て後回しです。

 私のプロとしてのキャリアを通して、ファンの皆さんから受けてきた素晴らしいサポートの数々に感謝しています。私の現在の状況をご理解いただき、そして一日も早くまたお会いできることを願っています」

 最後に自分の名前「カルラ」とともに綴られており、病気へ立ち向かっていくことを宣言している。

文●東真奈美

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