専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

大坂なおみの準々決勝は、過去にセットを奪えていないロジャースとの対戦「チャレンジャーのつもりで行く」【全米テニス】

スマッシュ編集部

2020.09.08

大坂なおみ(左)はベスト4進出を懸けて伏兵のロジャース(右)と戦う。(C)Getty Images

大坂なおみ(左)はベスト4進出を懸けて伏兵のロジャース(右)と戦う。(C)Getty Images

 全米オープンテニス(アメリカ・ニューヨーク)は、現地9月8日(火)、女子シングルス準々決勝に大坂なおみが登場する。第4シード、世界9位の大坂の相手は、ノーシードの93位、シェルビー・ロジャース(アメリカ)だ。

 ロジャースは1992年生まれの27歳。これまでにツアータイトルはなく、準優勝が2回、最高ランクは2017年に記録した48位となっている。グランドスラムでは16年の全仏オープンでベスト8入りが1度あり、今回がキャリア2度目の8強。他に17年全豪1回戦でシモナ・ハレップを破り注目を集めた。

 戦績面では大坂の方が圧倒的に有利だが、2人の直接対決となると、大坂の0勝3敗で、しかも全てストレートで敗れている。最後の対戦が17年8月で、まだ大坂がブレークする前なので、今の力関係から言えば参考にはならないが、得意とするタイプではないのかもしれない。

 ロジャースは今大会、2回戦で第11シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)にストレート勝ち。4回戦では優勝候補の一角である第6シードのペトラ・クビトワ(チェコ)を7-6、3-6、7-6で葬ってきた。

 ハードヒッターのクビトワに対し、ロジャースは重くて深いトップスピンを散らして押し込み、甘いボールを引き出して強打するパターンで加点。またクビトワのエース級のボールを粘り強く拾う、守備範囲の広さも披露した。強打一辺倒ではない、しぶとい相手と言えそうだ。
 
 大坂は「しばらく彼女とは試合をしていないが、素晴らしい選手というのは知っている。(中略)彼女には勝ったことがないので、私の方がチャレンジャーのつもりで行きます」とコメント。油断することなくぶつかる姿勢を見せた。

 前週の大会から痛めている左足太ももの具合は、それほど問題ないようだ。アネット・コンタベイト(エストニア)との4回戦終了後のインタビューでは「足の状態は良くなっている。今日はよく動けたし、満足している」と語り、「今年ベストの試合」とまで自賛した。

「決勝に行きたいし、タイトルを勝ち取りたい」とはっきり宣言した大坂。心身ともに上り調子だからこそ出た言葉だろう。秘めた自信を胸に、準々決勝の舞台に向かう。

■大坂試合スケジュール
9月8日(火)/女子シングルス準々決勝
大坂なおみ[4](日本)対シェルビー・ロジャース(アメリカ)
アーサー・アッシュ・スタジアム/第3試合
※現地19時(日本時間9日・8時)開始のナイトセッション1試合目
※名前の後の数字はシード

◆シェルビー・ロジャース(Shelby Rogers)
1992年10月13日生まれ(27歳)。アメリカ。175cm、右利き。姉の影響で6歳からテニスを始め、ステフィ・グラフに憧れて育つ。2009年にプロ転向。ツアータイトルはなく、2度の準優勝はいずれもクレーコート。16年全仏ベスト8。17年フェドカップ決勝では最終試合のダブルスに勝利し、アメリカの優勝に貢献した。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】大坂をはじめ、2020全米オープンでの日本人選手厳選ショット集!
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号