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海外テニス

「精神面の強さが非常に重要」フィセッテコーチが語る、大坂なおみ全米優勝へむけての鍵

スマッシュ編集部

2020.09.09

大坂とフィセッテコーチの練習風景。大坂の柔らかい表情からはフィセッテコーチへの信頼が読み取れる。写真:山﨑賢人(THE DIGEST写真部)

大坂とフィセッテコーチの練習風景。大坂の柔らかい表情からはフィセッテコーチへの信頼が読み取れる。写真:山﨑賢人(THE DIGEST写真部)

 大坂なおみのコーチであるウィム・フィセッテ氏は、彼女の人種差別問題に対する一連の行動や、その影響、大会終盤の状況などについて、全米オープンの記者会見で語った。

 大坂が試合ごとに異なる名前入りのマスクをつけて登場することに対して聞かれると、「間違いなく彼女の試合へのモチベーションを上げることに繋がっている」と述べた。

「彼女はこのグランドスラムで優勝したいというモチベーションは常に持っている。でも、これは別のモチベーションのようなもの。この話題は彼女にとって非常に重要なものなんだ。

 知ってのとおり、シンシナティの大会でも信じられないほどの大きなことをしたわけだし。僕たちはその話題が彼女にとってどれだけ重要なものであるかを知っているからこそ、彼女のことをサポートする」と、大坂にとって重要事項であることがチーム内で共有されていることを強調した。
 
「彼女の行動は素晴らしいことだと思う。マスクをつけることでナオミはロールモデルになろうとしているが、コート上での態度もロールモデルにならなければならないこともよくわかっている。だから僕は彼女のことをとても誇りに思っている」と大坂の人間性も高く評価しているようだ。

 今回無観客で行なわれた全米オープンについては、「選手たちはグランドスラムで勝ちたいと思っているから、観客がいないことは彼らにとってそれほど大きな違いではないだろう」と言い、それ以上に大会終盤の勝敗のカギを握るであろうことを挙げた。

「これからは、精神面の強さが非常に重要になってくると思う。世界と遮断された状態で選手たちは3、4週間を過ごしている。この狭いホテルの部屋と、コートの往復だけの生活は精神的につらいからね」

 ロックダウン中には、トレーナーの中村豊氏とフィジカルを鍛えてきた大坂。大会中のストレスや精神面のつらさを乗り越え、決勝まで用意した全てのマスクを見せてほしいと願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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