ノバク・ジョコビッチが失格となったことで、全米オープンテニス2020の男子ドローに残っている選手たちの中に、グランドスラム優勝経験者はいなくなった。つまり、誰が勝っても初のチャンピオンというわけだ。そして、長い間ビッグ４と数人の選手によって独占されてきたグランドスラム王座に、新風を吹き込んだ選手という名誉もついてくる。

　そこで、SNSを通じて残っている選手の中から誰が優勝しそうか、アンケートを取った。結果はほぼ上位４名に集中。その結果をお伝えしよう。

◆アンケート結果◆総数643票
１位　ドミニク・ティーム（オーストリア）＝＝＝339票／52.7％
２位　ダニール・メドベージェフ（ロシア）＝＝＝136票／21.1％
３位　デニス・シャポバロフ（カナダ）＝＝＝＝＝82票／12.7％
４位　アレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）＝＝＝80票／12.4％

　第２シードで27歳のティームが半数以上を獲得する結果となった。グランドスラムで3度決勝を戦った経験と、優勝への並々ならない思いをファンも感じ取っている様子。

　ティームを選んだ人からは、「持ち前の守備力に加えて攻撃力も強化されている」「絶好調に加えて気迫が伝わってきます！　フィジカルも全く心配なく勢いを感じます！」「あの攻撃的なストロークは、USオープンのハードコートでは非常に大きな武器になり、今回こそ優勝するぞという強い想いが結果に表れそう！」「今回は、ティームの番ですね。体力、気力、ともに充実していると思う」とのコメントが寄せられた。

　ティーム本人は会見で、「ビッグ３の名前がドローに残っていないのは、いつもとは違うけれど、自分にとっては関係ないこと。次の試合に集中するだけ」と、コメントしている。
  　メドベージェフへは、「今期、絶好調」「フラットなショットは波に乗ればかなり相手は手こずるはず。サーブも強烈」「どこに打つのかわかりづらいフォームなので相手はとてもやりづらいかと」と、プレーに対する評価が高かった。

　シャポバロフへは、「左腕から生まれる鋭いショット、元気あふれるプレー、驚異的な身体能力、見ていると楽しくなります」「若手の勢いを感じます！」と、21歳という若さへの期待があったようだ。しかし、残念ながら準々決勝でカレノブスタに敗れて、優勝の可能性はなくなってしまった。

　ズベレフに対しては、「やはり勢いづいた時の攻撃力すごい」「サーシャは今回まだ怒ってないから…（苦笑） きっと頑張れる…」など、メンタル面についてユニークな感想もあった。

　新世代の勢いを感じられる今年の全米オープン。果たして誰が優勝するのか。テニスファンにとって、今週は寝られない日が続きそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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