現在開催中の全米オープン（アメリカ／ニューヨーク）では、10日に行なわれた女子シングルス準決勝で、日本の大坂なおみがジェニファー・ブレイディ（アメリカ）と対戦。７－６（１）、３－６、６－３のフルセットで勝利を飾った。互いに壮絶な打ち合いを演じ、非常にタフな試合内容となったが、それを乗り越えての大坂の勝利には、ある人物の支えが大きく影響しているのかもしれない。

　それは、大坂のボーイフレンドであるコーデー氏だ。彼はアメリカで活動する人気ラッパーで、黒人差別に対する抗議活動などにも積極的に参加している。これまで大坂と共に、SNSを通じて頻繁に黒人差別に対する抗議の声を上げており、ジョージ・フロイド氏の事件のあとはミネアポリスでデモに参加。さらに、警官がブリオナ・テイラー氏を誤って射殺した事件に対するデモの際には、逮捕されて話題となっていた。

　この日は、観客席に 『Across cultures, darker people suffer most. why?（文化を越えて、肌の黒い人が最も苦しむ。なぜだ？）』 と書かれたパーカーを着て姿を現したコーデー氏。試合中は緊張した面持ちで、ガールフレンドの奮闘を見つめていたが、大坂が勝利を決めた時には喜びをあらわにしたという。
  　全米オープンの公式ツイッターは、大坂の試合を観戦するコーデー氏の様子を動画で紹介。それを見たテニスファンからは、「彼のラップすごく良いよね」、「彼はきっとビッグな男になるはずだ」といったコメントが寄せられていた。しかし一方で、「誰だろう？」「何をしている人なの？」というようなコメントも多く見られたが、グラミー賞にノミネートされた経験を持つミュージシャンでも、意外に知名度は高くないのだろうか。

　大坂は13日の決勝戦でビクトリア・アザレンカ（ベラルーシ）との大一番を迎える。きっとここでも、コーデー氏の応援のもとで実力を遺憾なく発揮してくれるのだろう。

構成●スマッシュ編集部

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