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国内テニス

ヨネックスがテニスボールへ本格参入を表明。登壇プロは大坂なおみの行動について「ものすごく勇気がいること」

スマッシュ編集部

2020.09.24

左から辻野隆三プロ、藤原里華プロ、ヨネックス国内営業本部長の公文辰男氏。手前が発売予定のボール。写真:スマッシュ編集部

左から辻野隆三プロ、藤原里華プロ、ヨネックス国内営業本部長の公文辰男氏。手前が発売予定のボール。写真:スマッシュ編集部

 9月24日にヨネックス株式会社が、2021年1月にテニスボール6機種を同時発売することを発表した。テニスボールに本格参入する決意を示した形だ。

 今年限りでブリヂストンがテニス用品から撤退するにあたり、テニスボールについて心配していた人は多いだろう。ヨネックスのボールはそのブリヂストンと同じタイの工場で生産されており、国内営業本部長の公文辰男氏は「同じ品質と考えていただいていい」と胸を張る。2019年は7万ダースの売り上げだったテニスボールを、「2023年には50万ダースを目指します」と意欲的だ。

 記者会見に出席した藤原里華プロは、「世界にチャレンジしているなら、高い打点でしっかりと叩けるかが大事です。ヨネックスのボールはしっかりと弾んでくれるので世界基準です」と性能面について太鼓判を押した。

 辻野隆三プロは、「自分のアカデミーでもヨネックスのボールを使っていますが、フェルトがしっかりしていて耐久性があり、ゴムの劣化も少ないのでレッスンで役立っています」と、耐久性の高さについて言及した。
 
 ヨネックスと言えば、大坂なおみの使用ラケットとしても有名でもある。大坂の全米オープンの優勝で「テニスラケットの店頭での実売は好調です」と顔をほころばせた公文氏。彼女の活躍について辻野プロは「彼女の年齢を考えると、キャリアグランドスラムもできるだろうし、グランドスラムも何度も取ると思います」と太鼓判を押す。

 藤原プロは、人種差別についての抗議を明確にした行動について、「スポーツはそもそも世界をつなぐという役割を担っていると思います。自分の物事に関してのスタンスを表明して戦われたのはものすごく勇気がいることですし、応援したい人たちの気持ちを一心に背負って戦ったのは人としてすごいことだと思います」と、敬意を示した。

 さて、ヨネックスのボールだが、発売されるのは国際テニス連盟と日本テニス協会の公認球として申請中の『TOUR PLATINUM』、中間グレードの『TOUR』、耐久性が高い『CHAMPIONSHIP』に加え、練習球の『PRACTICE』、カーペットコート対応の『CP』、ノンプレッシャーの『NP』の6機種。これだけあれば、自分のテニススタイルに合ったボールが見つかるだろう。

構成●スマッシュ編集部

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