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海外テニス

西岡良仁が圧巻のパフォーマンスで初戦突破!「驚異的なディフェンス」と海外メディアも注目

中村光佑

2020.10.20

素晴らしいプレーを披露した西岡。(C)Getty Images

素晴らしいプレーを披露した西岡。(C)Getty Images

 今年からATPツアーに新設された大会、「ベット1ハルクス選手権(ドイツ/ケルン、室内ハード)」は現地19日に1回戦が行われ、世界56位の西岡良仁が同47位のカイル・エドムンド(イギリス)を6-4、6-0のストレートで下した。

 まさに圧巻の勝利だった。第1セット序盤こそ、ブレークポイントを3本握られるなど、苦しい立ち上がりだったが、これをしっかりと凌ぐと、第5ゲームでは持ち前の正確なリターンとディフェンスを軸にブレーク成功。そのまま第1セットを先取した。

 第2セットに入っても勢いは衰えない。打ち急いでミスを連発する相手に対し、西岡はミスの少ない堅実なプレーで応じ、第2セットをベーグルで奪って完勝した。

 試合後に西岡は「今日の勝利は非常に嬉しい。全仏以来の試合で、クレーからハードへの切り替えはタフだった。でもこの大会のコートは(球足が)スローだから自分に合っていると思う」と、良いプレーができた理由を語った。
 
 また、この試合で計14回のブレークポイントをすべて凌ぎ切ったことについて聞かれると、「自分はサーブが武器ではないからレアなことだけど、今日はピンチが来ても落ち着いていた」と充実した表情で振り返った。

 テニスストリーミングサイトの『TENNIS TV』も西岡の圧巻のテニスに注目し、第1セット第5ゲームで見せた驚異的なディフェンスをピックアップ。スマッシュを含むエドムンドの強烈なショットを何本も返し、ネットに詰める相手の脇をパッシングショットで抜く姿を動画で公開し、「驚異的なディフェンスだ!」と絶賛している。

 西岡は次戦で、ヤン‐レナード・ストルフ(ドイツ)とマルコ・チェッキナート(イタリア)の勝者と対戦することが決まっている。1回戦のような粘り強いテニスで、更なる上位進出を狙いたいところだ。

文●中村光佑

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