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海外テニス

線審不要論に批判を受けるジョコビッチ「失格とは何の関係もない」と弁解

スマッシュ編集部

2020.10.24

全仏オープン決勝でナダルに敗れて以降、故郷に戻り、しばしのオフを楽しんでいるジョコビッチ。(C)Getty Images

全仏オープン決勝でナダルに敗れて以降、故郷に戻り、しばしのオフを楽しんでいるジョコビッチ。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、22日に地元のベオグラードで行なわれた記者会見で、全仏オープンで述べた線審不要論について、再度自身の見解を示した。

 ホークアイなどのビデオ判定システムが確立されて以降、プロテニスツアーではほぼすべての大会でこのシステムが導入されるようになった。しかしクレーコート大会の場合は、ボールの着地点が目視で確認できるとして、一部の大会で導入されるのみにとどまっている。

 クレーコートでもビデオ判定を使用すべきという意見は、長らく選手を中心に巻き起こっていた。そんな中、先の全仏オープンで主審による疑惑の判定が続いたことで、その声はさらなる盛り上がりをみせる。

 直前の全米オープンで、不注意から線審にボールをぶつけてしまい失格となったジョコビッチも、その声に同調し「この競技の歴史や文化、携わる人びと全てに敬意を表した上で言うのだが、線審にこだわる理由が分からない」と、線審をビデオ判定に置き換えるべきとの見解を示していた。
 
 しかし、これに対し「全米で失格になったからそう言っているのでは?」と考えるテニスファンもいたようだ。記者会見で、この話題に触れたジョコビッチも「多くの批判を受けている」と認める。それでも、「これは数年前から持っていた意見で、全米オープンでの失格とは何の関係もない」と説明した。

 これまでにも、ビデオ判定が線審を代行する大会はあったが、コロナ禍でのツアー再開後は、感染対策のためにその要望が高まっており、実際に全米オープン(主要2コートを除く)とその前哨戦、現在開催中のATP250大会などでこの取り組みは行なわれている。

 ジョコビッチはこれらを踏まえて「ニューヨークで初めてその技術を目の当たりにしたけど、スムーズだったしヒューマンエラーの余地はなかった」と述べ、「私はテクノロジーを愛し、テクノロジーなしでは生きられないような人間ではない」としつつも、「この問題にはテクノロジーを使用すべきだ」と主張している。

構成●スマッシュ編集部

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