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国内テニス

大器・中川直樹がケガを乗り越えて初優勝! 学生の今村昌倫を63分で下す【全日本テニス】

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2020.11.01

初優勝を遂げた中川直樹(右)と、準優勝の今村昌倫(左)。ノーシード同士の対戦だった。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

初優勝を遂げた中川直樹(右)と、準優勝の今村昌倫(左)。ノーシード同士の対戦だった。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

「三菱 全日本テニス選手権95th」は11月1日に最終日を迎え、東京・有明コロシアムで男女シングルス決勝が行なわれた。男子はノーシードの中川直樹が、ワイルドカードで出場した大学生の今村昌倫に快勝。初の全日本タイトルを手にした。

 大器がようやくその片鱗の何割かを見せてくれた。錦織圭も支援を受けた盛田ファンドによってアメリカのIMGアカデミーに留学・卒業し、2014年に鳴り物入りでプロ転向した中川。しかしすぐにヒジを故障して2年間コートを離れ、復帰してもなかなか感覚が戻らず、18年には右手首の腱を脱臼して手術を受けた。手首が完治し、思い通りにプレーできるようになったのは最近のことだ。

 身体さえ元に戻れば、中川の実力は疑いようがない。決勝ではこれまでのうっぷんを晴らすかのようにコートのあらゆる所から強打を打ち込み、今村を圧倒した。コロナ禍で試合がない間「フィジカルが一番重要だと思い、身体を作るいい機会だとポジティブに捉えた」という中川は、トレーニングよってフォアハンドとサービスを強化した。そのフォアとサービスで先手を取って攻め、チャンスではネットも奪い、完全に主導権を握る。
 
 堅固なストロークで相手の強打を受け止め、機を見て反撃するスタイルの今村にとっては、コートが新設のインドアからコロシアムに移ったことも災いした。「インドアは遅いのでどんなボールも取れるが、コロシアムは速めで、得意のカウンターもうまくいかなかった」と今村。学生として16年ぶりの決勝進出を果たした今村だが、力を出し切れないままじりじりと後退した。

 そんな状況も相まって、一方的に攻め立てた中川がわずか63分でストレート勝ち。ジュニア時代を通じて、初の“全日本”を手中に収めた。もっとも、中川のポテンシャルからすれば、まだまだ才能が開花したとは言えないし、上位陣が出ていない全日本を勝ったところで手放しでは喜べないだろう。「ホッとしている」という初優勝の感想には、自身も満足していない響きがあった。

「求めているテニスはもっともっと上」と言い、「2年のうちにはATPツアーに入っていたい」と青写真を描く。現在のランキングは686位。遠い舞台には違いないが、中川はまだ23歳、挽回するのに決して遅くはない。

【男子シングルス決勝の結果】
○中川直樹(橋本総業HD) 6-1 6-2 今村昌倫(慶應義塾大学)[W]●

取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)

【全日本選手権PHOTO】決勝|中川直樹が全日本初優勝! 激闘のファイナルを厳選写真で振り返り!
 

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