海外テニス

イタリアの“テニス王子”ムゼッティが一人暮らしの料理に苦戦!?「生命維持のために何とかやっています」

THE DIGEST編集部

2020.11.19

ファッション誌の表紙も飾ったムゼッティはモナコで一人暮らし中。料理に苦戦しているようだ。(C)Getty Images

 男子テニス界の新星、イタリア出身の18歳、ロレンツォ・ムゼッティが、自身のテニスライフについて、インタビューに答えた。

 昨シーズンにプロ転向を果たしたばかりのムゼッティは、ATPマスターズ1000『イタリア国際』で、予選から勝ち上がり、スタン・ワウリンカ(スイス)と錦織圭(日本)を、ともにストレートで倒して3回戦へ進出。翌週の『フォルリ国際テニス』(ATPチャレンジャー)では、第1シードのフランシス・ティアフォー(米国)、第7シードの同胞アンドレアス・セッピを破るなどして、チャレンジャー大会で初優勝を果たした。

 アスリートを対象としたサプリメント開発・販売を行なうドイツ企業『inkospor』は、自社がサポートを提供するムゼッティに注目。テニスプレーヤーとしての日常について掘り下げるインタビューを行なった。

「初めてラケットを握らせてくれ、テニスを始めるきっかけをくれたのは父親。すぐにテニスを好きになったんだ」と、冒頭でテニスとの出会いについて触れたムゼッティ。

 実際に行なっている日々の練習は、「時季によって異なります。準備期間は集中的にアスレティックトレーニング。ツアー中は、ウォームアップ後にムーブメント・プレパレーションを90分間、ボールを使った練習を90分間した後にクールダウン、この2セッションを午前と午後に行っています」とコメント。1日あたり計6時間の練習をこなしていると言う。
 
 今年5月からモナコで一人暮らしを始めたムゼッティ。食事管理については、「自炊していて、昼食と夕食はコーチと一緒にとっています。2人とも男ですが、生命維持のために何とかやっています(笑)。実家で過ごしていたロックダウン中に、母親から色々教えてもらいました。大好きとは言えませんが、料理を楽しんでいます。朝食のスクランブルエッグは、腕を上げたんじゃないかな(笑)」と、ジョークを交えつつちょっぴり苦戦している様子を明かした。
 
 縁起を担ぐツアー中のルーティーンは?との質問には、「特になにもしていません。でも、勝利した試合後のロッカールームで、偶然に同じシャワーを使っていたことが何回かあったんです。無意識だったので不思議なんだけれど、エネルギーや運をもらっていたのかもしれません」と、語ってくれた。

 ムゼッティは開催中のチャレンジャー大会、シュパルカッセ・チャレンジャー80(イタリア/オルティセイ)に参戦するも、残念ながら初戦敗退に終わった。公式インスタグラムで、「とても充実して、初の出来事をたくさん経験した素晴らしい1年でした。これから、エネルギーをチャージして、2021シーズンに向けた準備を始めます」と、最終戦を終えたことを報告。世界ランキングで、なんと357位(開幕時)から127位(11月18日現在)へと大きな躍進を遂げた今シーズンだった。

 インタビューの最後、ムゼッティは10年後の自分について、「願いは、実力あるトップクラスの選手になっていること。近々の目標はトップ100位圏内にランクインすることです。28歳になる10年後には、トップ10入りを果たしていたい」と断言。端正な顔立ちで母国のファッション誌から取材を受けるほどのイケメンだが、堅実に自身の将来を見据えているようだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、混沌とした2020年のテニス界。来シーズン、ムゼッティがさらなる旋風を巻き起こしてくれることに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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