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国内テニス

テニスのインカレが無事終了。2年前の高校チャンプ、白石光&阿部宏美が大学でも頂点に!

スマッシュ編集部

2020.11.24

男子シングルス初優勝の白石光(左)と女子シングルス初優勝の阿部宏美(右)。写真提供:全日本学生テニス連盟

男子シングルス初優勝の白石光(左)と女子シングルス初優勝の阿部宏美(右)。写真提供:全日本学生テニス連盟

 男子第88回・女子第64回 全日本学生テニス選手権(インカレ)は11月24日、三重県・四日市テニスセンターで各種目の決勝が行なわれた。大会は全て無観客試合で、入場できる各大学の関係者やスタッフの人数も制限。決勝は主審のみのソロチェアで行なわれるなど、様々な新型コロナウイルス感染防止策を講じて、無事に閉幕を迎えた。

 男子シングルス決勝は先の関東学生を制した第3シードの田形諒平(筑波大3年)と、第5シードの白石光(早大2年)の対戦。田形は準決勝で第1シードの今村昌倫(慶大4年)を、白石は第4シードの羽澤慎治(慶大3年)を下しての決勝進出だ。

 試合は田形がフォアの強打とネットプレーを軸に攻撃し、白石が俊敏なコートカバーと巧みな配球でしのぐという構図になった。第1セットは粘り強く守って相手のミスを引き出した白石が6-3で取り、第2セットはサーブ&ボレーを増やすなど攻めのペースを上げた田形が7-5で奪い返す、がっぷり四つの展開。

 勝敗を分けたのは、第3セットで白石が見せたギアチェンジだ。「第2セットは攻められて取られ、自分が守っているだけではポイントを取れないと感じさせられた」という白石は、第3セットではサーブ&ボレーを多用するなど、積極的に攻めるテニスに変貌。「自分からボレーに行く形を増やそうと心掛けた」ことで、押された田形のミスが増え、6-2で白石が押し切った。

 白石は昨年夏の関東学生に続く学生タイトル。18年にはインターハイを制しており、高校・大学で頂点に上り詰めた。
 
 女子シングルス決勝は、第6シードの阿部宏美(筑波大2年)が第9シードの伊藤日和(同大3年)を相手に圧勝劇を演じた。2人は小学生時代に同じクラブに在籍し、手の内を知った仲。阿部は伊藤について「速いテンポのラリーが得意で、拾うこともできるので、同じペースにならないようにスライスやループを混ぜた」と作戦を明かす。

 ムーンボールにアングル、ダウンザラインの強打、そして仕上げはネットと、多彩なボールを駆使して攻める阿部が完全にゲームを支配。後手に回った伊藤は無理な仕掛けをしてミスをする悪循環で、なんと6-0、6-0の大差で阿部に軍配が上がった。ダブルベーグルは女子決勝史上初。

 阿部も18年インターハイ優勝者で、大学でも頂点に。3月から試合がなく、コンディションが上がらなかったという阿部は「逆にそれが良かった。欲を出さずに自分のやることを精いっぱいやれた」と今大会の勝因を語った。

 なお男子ダブルス決勝は、岡垣光祐/柚木武(法大)が6-2、7-5で田形/弘光慎太郎(筑波大)を破って優勝。同女子決勝は阿部/川出莉子(筑波大)が7-5、7-5で堺愛結/田中菜冴美(姫路大)を下し、阿部は2冠を獲得している。

構成●スマッシュ編集部
 
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