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国内テニス

全日本学生テニス選手権が17日から無観客で開幕。今村昌倫、松田美咲らが学生の頂点を競う

スマッシュ編集部

2020.11.15

男女の第1シード、今村昌倫(左)と松田美咲(右)。今年のインカレは四日市で無観客開催される。写真:スマッシュ編集部

男女の第1シード、今村昌倫(左)と松田美咲(右)。今年のインカレは四日市で無観客開催される。写真:スマッシュ編集部

 男子第88回・女子第64回を迎える全日本学生テニス選手権(インカレ)が、11月17日(火)から24日(火)まで、三重県・四日市テニスセンターで行なわれる。今年は多くの学生大会が新型コロナウイルスの影響で中止になるなか、個人戦の最高峰であるインカレだけは、さまざまな感染防止策を講じて開催にこぎつけた。

 大会は無観客で行なわれ、入場できる各大学の関係スタッフの人数も、選手3名につき1人とするなど厳しく制限。選手と関係者は大会中および前後2週間、健康チェックフォームの提出を義務付けられる。試合形式は1セットオール・マッチタイブレークを導入し(ダブルスは全試合、シングルスは4回戦まで)、当初行なう予定だった予選を取りやめ、本戦のみの開催となった。

 また、4回戦までは完全セルジャッジで、準々決勝以降はソロチェア(主審のみ)を予定。大会スタッフの人数を抑え、選手の会場滞在時間もできる限り短縮し、“密”を回避する配慮が取られている。何かと不自由は多いが、各大学の監督や選手間からは、苦境のなか開催実現のために尽力した学生連盟に感謝する声が多く聞こえてくる。
 
 さて出場選手だが、男子シングルスは昨年のチャンピオン、今村昌倫(慶大4年)が第1シード。先の全日本選手権では並み居るプロを下して決勝に進出するなど、波に乗っている今村。卒業後はプロ転向を予定しており、インカレ連覇で弾みをつけたいところだ。

 第2シードは昨年準優勝の山尾玲貴(関大4年)、第3シードは先の関東学生を制した田形諒平(筑波大3年)、第4シードはナショナルユースチームに属する羽澤慎治(慶大3年)と、実力のある選手たちが続く。今村との差がそれほどあるわけではなく、誰が優勝してもおかしくない。

 女子シングルスは絶対女王の佐藤南帆(慶大2年)と、17年に優勝した清水映里(早大4年)が欠場し、第1シードは松田美咲(亜大4年)となった。ジュニア時代から準優勝が多く、決勝に苦手意識が感じられた松田だが、昨年末のインカレ室内でついに全国初タイトルを手にし、その呪縛から解放された。最後のインカレではのびのびとしたプレーが見られるだろう。

 第2シードは吉田明日香(明大3年)、第3シードは平田歩(慶大2年)で、共にベスト4に入った経験があり、タイトルに近い存在だ。関東学生優勝の第5シードの倉持美穂(早大4年)、去年の全日本でベスト16に入った第6シードの阿部宏美(筑波大2年)も侮れない力を持つ。

 試合は無観客だが、「UNIVAS」を通じて、大会初日から4面のコートがライブ配信される。準決勝は実況付き、決勝は実況&解説が付く充実した中継体制だ。詳細は大会開始後、「全日本学生テニス連盟」の公式サイトで案内されるので、ぜひ画面越しに声援を送ってほしい。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】今村昌倫が大活躍した全日本選手権の決勝スナップ集

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