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海外テニス

19歳の注目株シナーが「彼は負けたことへの言い訳を探していた」とズベレフを批判【海外テニス】

中村光佑

2020.11.30

11月のソフィアでツアー初優勝を飾るなど躍進著しいシナーが、全仏でのズベレフ戦を振り返り苦言を呈した。(C)Getty Images

11月のソフィアでツアー初優勝を飾るなど躍進著しいシナーが、全仏でのズベレフ戦を振り返り苦言を呈した。(C)Getty Images

 19歳ながらも目覚ましい活躍を見せている若手の世界37位ヤニック・シナー(イタリア)が、イタリアの新聞「Corriere」紙のインタビューに答え、その中で、全仏オープンで対戦した世界7位アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)の発言を批判した。

 シナーとズべレフは全仏オープンの4回戦で対戦。この時はシナーが見事に勝利(6-3、6-3、4-6、6-3)を収めたが、その後の記者会見でズべレフが「3回戦の後から体調が良くなかった。息がうまくできない」と発言。また、「ウォーミングアップの時点でプレーすべきではなかった」とも明かしており、その言動がテニス界でも物議を醸していた。なお、直後にズべレフはPCR検査を行なったが、幸い陰性が確認された。

 一連の騒動について質問を受けたシナーは、「彼(ズべレフ)は僕よりもずっと勝ち越しているし、非常にリスペクトしている。ツアーでの経験も豊富で、素晴らしいプレーヤーだよ」と敬意を示したが、一方で「だけど、全仏オープンで僕に負けた後の発言についてはリスペクトできない。大きく矛盾していたよ」と不満をあらわにした。

 さらに、「彼は熱があったと言っていたが、第3セットと第4セットで彼は、僕よりも走っていたと思う」とし、対戦中に感じていたことを赤裸々に語った。
 
 また、シナーは「フェデラーやナダルのような偉大なプレーヤーはそんなことは言わない。彼は負けたことへの言い訳を探していたように見えた」ときっぱりと言い切り、ズべレフを激しく非難した。

 新型コロナウイルスがテニス界にも猛威を振るう今、やはり各プレーヤーで体調管理の重要性について認識をするべきなのは間違いない。大会を簡単に棄権することはできないが、一人ひとりが自覚を持って行動する必要があるだろう。

文●中村光佑

【写真】全仏オープン2020で活躍したシナーほか、男子選手の厳選フォト!
 

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