国内テニス

「20位に入れる器は持っている」先輩の錦織圭が西岡良仁を評価。本人もやる気を前面に押し出す

スマッシュ編集部

2020.12.05

今年の全仏1回戦では22位のオジェ-アリアシムから勝利を挙げた西岡良仁(左)。今年中に右肩の心配はなくなると言う錦織圭。(C)Getty Images

 12月5日に開局30周年「WOWOWテニスフェスティバル2020」が行なわれ、西岡良仁が全ての試合に出場し、錦織圭がその解説を行なうという、テニスファンにとっては見ていてワクワクする内容になった。

 錦織は、現在世界56位で日本2位の西岡について「20位、30位に入れる器は持っていると思います。誰もが、トップ10の選手ですら西岡選手の怖さを感じていると思うので。本人は、あのテニスを6、7試合戦って優勝するのは大変だと思いますが、安定感が出てくれば必ず入ってこられる選手なので、何かきっかけがあればと思っています」と高く評価をしている。

 西岡が20位、30位へとランキングを上げていくと、現在41位の錦織とのランキング争いに注目が集まることになるだろう。その点について、錦織はどう感じているのか。

「(追い越されても)たぶん気にしないと思います。もしかしたら若干『くそっ』というのが1割はあるかもしれないですけど、トップ10に(日本人が)2、3人入っていることの方がうれしいと思いますね」と先輩らしい余裕のコメントだった。
 
 この錦織の西岡に対する期待について本人に聞いてみると、「そう言ってもらえるのはうれしいです。その場所を経験して、越えて行った人がそう言ってくれるのは自信になります」と素直に喜んだ。

 西岡本人も、現在の56位というランキングにまったく満足はしてない。「今年、上の選手たちとも戦って、勝った試合も多々あったのですごい1年だったと思います。自分の手応えは、正直もっと高いランキングにいれるはずだと思っています」

「今年は大会が減ったので、思ったように遠征ができず、もどかしい時間はありましたが、来年はもっと飛躍していきたいと思います。錦織選手に言ってもらったように、20位、30位というのは目標の1つとしてあるので、しっかりと見据えて来年は頑張っていきたいです」と宣言した。
 
 トップ10に日本人選手が2、3人いる幸せな状況になるように、西岡は来シーズン、トップ30の壁に挑んでいく。

構成●スマッシュ編集部

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