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海外テニス

錦織圭が久々の会見で「まだ肩の痛みはあるがサーブ以外は練習できている」と現状報告!

スマッシュ編集部

2020.12.04

新シーズンに向けて少しずつ準備を進める錦織が、久しぶりにメディアの前に姿を見せて心境を語った。写真:WOWOWテニスフェスティバル2020

新シーズンに向けて少しずつ準備を進める錦織が、久しぶりにメディアの前に姿を見せて心境を語った。写真:WOWOWテニスフェスティバル2020

 国内トップ選手を招いて12月5日に開催される「WOWOWテニスフェスティバル2020」を前日に控え、イベントに参加する錦織圭選手のリモート記者会見が同4日に行なわれた。

 全仏オープンの2回戦で右肩を痛めて以降、参戦予定だった欧州のツアーをスルーして、10月末に「プレーするには身体が100%の状態でなければならない」と判断。一足早くシーズンの終了を告げていた錦織であるが、この日の会見では「まだ肩の痛みはあり、サーブ系の練習は休んでいて今も打てていませんが、その他のショットは練習できています」と語り、コーチのマックス・ミルニーをはじめトレーナーも交え、新シーズンを見据えた準備を進めていることを明かした。

 また、9月からの参戦となった2020年シーズンに関しては、「(ケガにより)1年プレーできなかったことで(試合の)感覚を戻すのに苦労して、それを取り戻そうとしている時にシーズンが終わったという感じです。自分が勝ち進めなかったためですが、トップ10の選手と試合ができなかったもどかしさもあります。また、あのレベルと戦いたいなという気持ちはありました」と悔しさを滲ませた。

 そして来年に延期となった東京五輪に関しては。「もちろんプレーしたいですが、これに関しては自分がどうこうできる問題ではありません。あるならあるで、気持ちの部分を含めてしっかりと準備をすることだと思います」と語る。

 来年早々にはシーズン最初のグランドスラム(世界四大大会)である全豪オープンが開催される。大会に向けての準備については「サーブは見直したいですね。あとは技術がどうというよりも、今年は感覚を失ったのと、自信がなかったのと、試合数をこなせなかったことが調子を戻せなかった一つなので、なるべく1年の初めのうちに多くの試合をこなせるようにしたいです」と口にしている。

 30歳を超えた自身の成長については「その部分は自分の中で直すところは多いし、まだ行けるなというか、楽しみな部分はあります」と語り、進化したい気持ちに関しては「むしろ増えているぐらいです」という。
 
 今後のビジョンについては「毎年色々なことが起きるので、本当に1年ずつというか、1日ずつというか。もちろん自分がなりたい目標というか将来像みたいのはありますが、1日1日の小さな努力というのを忘れずに、そこをしっかり考えて、そんな先はあまり見ていないですね」と日々の取り組みに集中するとした。

 明日5日に開催されるイベントでは、西岡良仁、ダニエル太郎、奈良くるみ、さらに車いすテニスの国枝慎吾らとともにトークセッションやエキジビションマッチが予定されている錦織。2020年シーズンはコート上での姿を見る機会が少なかっただけに、「WOWOWテニスフェスティバル2020」での錦織の動向に注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

【写真】今年の全仏を戦う錦織選手ほか、日本人選手の厳選フォト
 

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