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海外テニス

「プレッシャーは感じない」錦織圭が持つトップ選手ならではのメンタルに「考え方が違う」と感嘆の声

中村光佑

2020.12.06

プレッシャーに対する意外な考えを明かした錦織圭。(C)Getty Images

プレッシャーに対する意外な考えを明かした錦織圭。(C)Getty Images

 12月5日にさいたまスーパーアリーナで開催された「WOWOWテニスフェスティバル2020」のイベント終了後、WOWOWの公式インスタグラムで「錦織圭Meet&Greet」が開かれ、錦織圭がプレッシャーとの向き合い方について自身の見解を述べた。

 世界4位まで上り詰め、日本のテニス界の第一人者としても君臨し続けてきた錦織。そんな彼は、周囲から寄せられる期待や重圧についてどのように考えているのか。そのことについて、元プロテニスプレーヤーで解説者の松岡修造氏が尋ねた。

 錦織はこれに「プレッシャーっていうのはそこまでないんですよね。昔も今も。むしろ誰からのプレッシャーを感じたらいいのか?っていう(のがよく分からない)」と回答。スタジオ内からは「考え方が違いますね」と驚きの声が上がった。
 
 続けて松岡氏は「色んな人たちが『錦織選手はグランドスラムで優勝できる』と言っていて、現実的にそれを成し遂げてはいないわけだが、そういったところはどうなのか」と質問。

 錦織は「それは自分でもそうですし、コーチにも毎回言われます。でもだからってプレッシャーを感じることにはならないんですよね」とした上で、「自分が目の前にあることをしっかりとやって、練習して、トレーニングをして、気持ちを整えていけば最終結果で優勝が待っていると考えている。(グランドスラムで)何で優勝できないんだという部分を考えてもなかなか答えは出ないじゃないですか」と答えた。これには松岡氏も「聞いたか?聞いたか?今の!ものすごく大事だよ!」と感嘆しきった様子だった。

 また、最後に錦織は「悩んだ方がいい悩みはもちろんありますけど、なかなか答えが出ない場合は行動に移して、基本考えないようにします」と普段から心掛けていることも赤裸々に語ってくれた。

 今シーズンは1年ぶりに右ヒジのケガからツアー復帰を果たしたものの、新型コロナウイルス感染や肩の負傷に見舞われ、「感覚を取り戻すことが難しかった」とも話していた錦織。来シーズンこそ、念願のビッグタイトル獲得へ大きく飛躍したいところだ。

文●中村光佑

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