国内テニス

内山靖崇が楽天オープン1回戦で第4シード撃破!「純粋に相手と戦えている」

スマッシュ編集部

2019.10.01

内山靖崇が第4シードの難敵ペールを破る。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

【楽天ジャパンオープンテニスチャンピオンシップ2019
シングルス本戦1回戦/10月1日(火)
内山靖崇[Q] 6-2 6-2  B・ペール()

 予選から勝ち上がってきた内山靖崇の相手は、第4シードのブノワ・ペール。強烈なバックハンドとサービスを持ち、ラリーではドロップショットを多用するトリッキーな選手だ。15年大会では錦織圭に勝利し、決勝まで進んでいる。

 自己最高ランキングを136位と更新し、勢いに乗る内山は、今日も序盤からサービスが好調。それでリズムをつかむと2度のブレークに成功し、第1セットを6-2で先取する。このセットのファーストサービスが入った時のポイント獲得率は100%だった。

 第2セットに入っても内山のサービスは安定していた。リターンが安定しないペールは、サービスゲームでもミスが多くなり、内山はそのチャンスを逃さず第6ゲームでブレークに成功。その後も流れを渡すことなく、一度のブレークポイントも与えずに6-2でペールを圧倒した。

 内山は予選を含めた3試合でサービスダウンがゼロ、全てストレートセットで勝ち上がっている。今日の試合も、攻撃的なリターンを武器にするペールに対し、「セカンドサーブで強打されないサーブを打てた」と本人も納得のいく内容。「自信がついてきたことで、技術的な心配をすることがなくなってきた。今は純粋に相手と戦えている」と好調の理由を振り返った。
 今大会は内山を含む4人の日本人選手が2回戦に進出。この日本人選手の活躍について、内山は次のように語った。

 「うれしい気持ちもある反面、自分も続きたいと思っていた。それができのはうれしい。今まで錦織君以外はこの大会で苦戦してきたと思う。それだけレベルの高い大会なので、そういったことを少しずつみんなで壊していけたらと思う」

 2回戦の相手はモルドバのラドゥ・アルボット。身長175センチとテニス選手としては小柄な体格で、しつこく振り回してくるストロークが特徴。今年ツアー初タイトルを獲得している強敵だが、「今シーズン、一番変わったのは自信が付いたこと」と言う内山なら、臆することなくぶつかっていけるはずだ。

10月2日の主な試合予定■
〇コロシアム(11時開始)
第1試合 D・ゴファン(3) vs P・カレーニョブスタ
第2試合 R・アルボット  vs  内山靖崇[Q]
第3試合 N・ジョコビッチ(1) vs 添田豪[WC]
第4試合 西岡良仁 vs L・プイユ(5)

〇楽天カードアリーナ(第1試合は11時開始)
第4試合 R・ボパンナ/D・シャポバロフ vs F・マーティン/内山靖崇[WC]
[WC]=ワイルドカード(主催者推薦枠)、[Q]=予選上がり、カッコはシード

■大会情報■
楽天ジャパンオープン
9月30日~10月6日(本戦)
会場・有明コロシアム及び有明テニスの森公園

取材・文●前道隆位(スマッシュ編集部)