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国内テニス

内山靖崇が楽天オープンで初の自力予選突破!大きな「自信」を手に第4シードとの本戦へ

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2019.09.29

勝利の瞬間、内山は両手を突き上げてガッツポーズをして喜んだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

勝利の瞬間、内山は両手を突き上げてガッツポーズをして喜んだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

【楽天ジャパンオープンテニスチャンピオンシップ2019】
シングルス予選決勝/9月29日(日)
内山靖崇[WC] 6-3, 6-4 M・グラノラース


 今日の試合のカギは「ラスト2ゲームだったと思います」と言う内山靖崇。確かに、その2ゲームは今の内山を象徴するようなゲームだった。

 相手のグラノラースは自己最高19位まで到達したことがある、33歳のベテラン。現在は101位だが、ダブルスのランキングは9位と高い。速いサービスが武器で、サーブ&ボレーも取り入れ、ネットでポイントを取りに来る。

 内山もサービスゲームが安定しており、唯一のブレークチャンスを生かして第1セットを獲得した。第2セットも4-4まで均衡を保っていたが、グラノラースにミスが連続し、内山にブレークポイントがやってきた。相手は速いファーストサービスを打ち込んできたが、浅めのリターンが絶妙な所に返り、内山はすかさずネットに詰めて、スマッシュを叩きこんだ。

 このポイントを「ネットに詰められていたのは、アグレッシブになれていた証拠」と振り返る。「攻撃は自分の武器なので、それは表現したいと思っている」という攻撃面を存分にアピールして、サービングフォーザマッチを迎えた。

「ふと勝ちが見えて緊張した」という最後のゲームはデュースを4度繰り返し、3度目のマッチポイントで、本戦出場権を獲得。「5-4で乗り切れたのは大きな成長だと思います」と内山は喜びを噛み締めた。
 技術面の成長もさることながら、自己最高138位にまでランキングを上げてきた要因を「自信」だと言う。今年は年始のブリスベン(ATPツアー250)でベスト8入りし、ウインブルドンでも予選を突破して本戦入りを果たしている。「昨年まで出なかった結果が少しずつ出てきて、試合に入る時も昨年よりも自信を持って入れている」。この自信がプレーにも良い影響を与えているのだろう。

 勝利後のオンコートインタビューでは「ジョコビッチの相手が予選勝者なので、1/4のチャンスにかけています。ナンバー1とできるチャンスなので、そこに入りたいです」と、観客に生き生きと話した。実力がついてきた今、世界1位と自分との距離感を、体感したいのだろう。

 残念ながらジョコビッチの相手は20歳のポピリンとなり、内山の相手はブノア・ペールに決定した。楽天本戦でも自信を持って、第4シードに挑んでほしい。楽天オープン本戦は明日からスタートする。

■9月30日の主な試合予定■
〇コロシアム(11時開始)
第1試合 J-L・ストルフ vs 添田豪[WC]
第2試合 N・ジョコビッチ/F・クライノビッチ vs  M・パビッチ/B・ソアレス(4)
第3試合 杉田祐一[WC] vs  M・チリッチ(6)
第4試合 西岡良仁 vs J・ソウザ

■大会情報■
楽天ジャパンオープン
9月30日~10月6日(本戦)

会場・有明コロシアム及び有明テニスの森公園

取材・文赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

【内山靖崇 PHOTO】2年ぶり3度目の本戦出場に歓喜!

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