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海外テニス

マスーコーチ「ビッグ3と対等に戦える選手」とティームを称賛。今シーズンはその牙城を崩せるか?

Hustle

2021.01.05

2019年シーズンからティーム(右)のコーチを務める元世界9位のマスー氏(左)。(C)Getty Images

2019年シーズンからティーム(右)のコーチを務める元世界9位のマスー氏(左)。(C)Getty Images

 今年の全米オープンで、自身初のグランドスラムタイトルを獲得したドミニク・ティーム(オーストリア)。2020年シーズンはこの他、1月の全豪オープン、11月のNitto ATPファイナルズで準優勝を収め、ランキングでも初めてトップ3入りを果たした。現在、ティームのコーチを務めているニコラス・マスー氏は、歳を重ねるごとに円熟味を増すオーストリアの27歳を賞賛している。

「ティームがこの2年間で見せた高いレベルのプレーには目を見張るものがある。2019年は4位でフィニッシュした。5つツアータイトルを獲得し、グランドスラムでは準優勝した。これらの成績をさらに上回ることはとても困難だった」マスー氏はADNラジオチリの取材に語る。

 現役時代には、アテネオリンピックで金メダルを獲得。6つのATPツアータイトルを上げ、世界ランク9位にまで上り詰めたマスー氏。2019年の前半からティーム陣営に加わり、彼の成功に極めて重要な役割を果たしてきた。ティームはこれまで、グランドスラムの決勝に4度勝ち上がっているが、そのうち3度はマスー氏がコーチに就任してからのものだ。
 
 マスー氏は、ティームについて「毎日100%の努力をしていて、素晴らしいメンタリティーを持っている」と精神面での高い評価をおく。さらに、技術面についても「サーブもフォアもバックもフットワークも素晴らしい」として、「彼はみんなが思うより、もっと大きなことを成し遂げる才能を持っているよ」と太鼓判を押した。
 
 長らく覇権を争ってきた、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)といったビッグ3の面々が、まだまだ強い存在感を示す男子テニス界。そんな中でも、ティームこそが彼らに匹敵する選手だとマスー氏は語る。

 ティームは現役選手で、ビッグ3のそれぞれを5回以上破った2人のうちの1人だ(もう1人はアンディ・マリー)。ノバク・ジョコビッチ(5勝7敗)、ラファエル・ナダル(5勝9敗)には負け越しているものの、ロジャー・フェデラーには5勝2敗と勝ち越している。
 
「史上最高の選手たちと対戦するのは常に難しいことだ。だが、彼ら(ビッグ3)と対等に戦える選手がいるとすれば、それはドミニクだ」と話すマスー氏。いよいよ新シーズンが開幕するが、ついにビッグ3の牙城が崩れる年となるのか。ティームの活躍に期待だ。

文●Hustle

【PHOTO】攻守一体のプレーが魅力!逆転勝利でグランドスラム初優勝を果たしたドミニク・ティーム!

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