今回のテーマは「子どものテニス道具選び」です。子どもが初めて用具を買う時、または買い替える時、親はどんなことに注意したらいいのでしょう? 前後編に分け、まずはラケットについてお答えしたいと思います。
キッズ~ジュニアテニスには「プレー&ステイ」というプログラムがあり、幼少期に使うべきボールの種類が3ステップに分かれます。3~8歳でラケットを握るのが初めてという子は「ステージ3/レッド」。少し慣れてきた7~11歳の子は「ステージ2/オレンジ」。そして身体ができてきて、しっかりスイングできるようになったら「ステージ1/グリーン」。体格の大きい子ならば、8歳以上でこのステージに含まれます。
それぞれのステージによって、ボールの飛び性能や柔らかさが違うため、それに適したラケットのサイズや種類も分かれているのです。とても小さな幼児の場合には、「プレー&ステイ」基準未満のスポンジボールを使うため、特に問題はありませんが、ステージが上がるにつれてボールは硬くなり、打った時の衝撃も増してきます。
ではどんなラケットを選ぶべきか? 衝撃が小さければ、廉価のアルミ製ラケットで十分ですが、強く打てるようになれば、強度の高いフルカーボン製ラケットが必要になってきます。またその中間に、アルミとカーボンのコンポジットというラケットもあり、上達途上期に選びやすいように価格もフルカーボン製より安価となります。
子どもはどんどん成長します。そのためにラケットメーカーでは、それぞれの体格に適したラケットサイズを、小刻みに発売しています。サイズはラケット機種名の最後に数字で示されていて、「19」「21」「23」「25」「26」というように、ラケットの長さ(インチ)を基準としています。メーカーがこれだけ小刻みにサイズ展開しているということは、「それぞれ必要だ!」ということです。
大まかな目安としては、19⇒2~5歳/身長85~105cm、21⇒3~6歳/身長95~115cm、23⇒4~7歳/身長105~125cm、25⇒6~9歳/身長115~135cm、26⇒7~11歳/身長125~145㎝といった感じです。わかりやすく言うと「ラケットを握って下に向けた時、ヘッドの先が足首あたりで、地面に接しないくらい」とされています。それ以上長すぎると、スイングするのに負担となってケガの元になったり、逆に短すぎると、せっかくの上達を邪魔したりする可能性があります。
子どもには楽しくテニスを続けさせたいですから、常に適切なサイズのラケットを使えるよう、親御さんは注意して見てあげましょう。(※後編に続く)
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2018年12月号より抜粋・再編集
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キッズ~ジュニアテニスには「プレー&ステイ」というプログラムがあり、幼少期に使うべきボールの種類が3ステップに分かれます。3~8歳でラケットを握るのが初めてという子は「ステージ3/レッド」。少し慣れてきた7~11歳の子は「ステージ2/オレンジ」。そして身体ができてきて、しっかりスイングできるようになったら「ステージ1/グリーン」。体格の大きい子ならば、8歳以上でこのステージに含まれます。
それぞれのステージによって、ボールの飛び性能や柔らかさが違うため、それに適したラケットのサイズや種類も分かれているのです。とても小さな幼児の場合には、「プレー&ステイ」基準未満のスポンジボールを使うため、特に問題はありませんが、ステージが上がるにつれてボールは硬くなり、打った時の衝撃も増してきます。
ではどんなラケットを選ぶべきか? 衝撃が小さければ、廉価のアルミ製ラケットで十分ですが、強く打てるようになれば、強度の高いフルカーボン製ラケットが必要になってきます。またその中間に、アルミとカーボンのコンポジットというラケットもあり、上達途上期に選びやすいように価格もフルカーボン製より安価となります。
子どもはどんどん成長します。そのためにラケットメーカーでは、それぞれの体格に適したラケットサイズを、小刻みに発売しています。サイズはラケット機種名の最後に数字で示されていて、「19」「21」「23」「25」「26」というように、ラケットの長さ(インチ)を基準としています。メーカーがこれだけ小刻みにサイズ展開しているということは、「それぞれ必要だ!」ということです。
大まかな目安としては、19⇒2~5歳/身長85~105cm、21⇒3~6歳/身長95~115cm、23⇒4~7歳/身長105~125cm、25⇒6~9歳/身長115~135cm、26⇒7~11歳/身長125~145㎝といった感じです。わかりやすく言うと「ラケットを握って下に向けた時、ヘッドの先が足首あたりで、地面に接しないくらい」とされています。それ以上長すぎると、スイングするのに負担となってケガの元になったり、逆に短すぎると、せっかくの上達を邪魔したりする可能性があります。
子どもには楽しくテニスを続けさせたいですから、常に適切なサイズのラケットを使えるよう、親御さんは注意して見てあげましょう。(※後編に続く)
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2018年12月号より抜粋・再編集
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