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国内テニス

現役テニス選手の西岡良仁がプロを目指すジュニアのために大会を企画。「金の卵たちを放っておくことはできません!」

酒井朋子

2021.01.09

ジュニアたちをサポートしようという熱い思いで立ち上がった西岡良仁。写真:THE DIGEST写真部

ジュニアたちをサポートしようという熱い思いで立ち上がった西岡良仁。写真:THE DIGEST写真部

 テニス世界ランキング57位の西岡良仁が2021年の秋、冬に、プロを目指すジュニアのための大会の開催を、クラウドファンディングを活用し実現させようと企画している。

 自身のSNSアカウントでは、「優勝者には翌年の遠征費などの支援などを考えています。 将来のテニス界を担って行くジュニアをみんなで応援していきましょう!」というコメントとともにクラウドファンディングのページを紹介。YouTubeでも「日本のトップのジュニアの子たちに、世界に羽ばたいてほしいという思いを込めて、この大会を成功させたい」と話し、協力を呼びかけている。

 プロジェクト発足には、「コロナ禍でもプロを夢見る多くの若い選手たちへの手助けに少しでもなれれば」との思いがある。

 西岡自身、プロになるためにはどうすればいいのかわからなかったが、松岡修造氏が主催する「修造チャレンジ」に参加したことが、本格的にプロへの道を意識するきっかけになったと記している。その後、『盛田正明テニスファンド』の支援によりアメリカのテニスアカデミーに留学し、全米ジュニアで好成績を残すことができ、その2年後2014年、18歳でプロ転向を果たした。

 プロになるためには、本人の努力と同じくらい環境が重要な要素だと西岡は訴える。「その大事な環境がコロナによって失われてしまっています。(中略)独自大会という形で手助けしたい。未来の日本を背負う金の卵たちを放っておくことは、どうしてもできません!」
 
 現役プロの西岡が主催者となって大会を開催することで、支援者の方々に参加選手たちを覚えてもらえるのではないかという考えもあるようだ。

 大会は、西岡の地元三重県内を予定している。プロを目指す男子中学生8名を、大会の成績などを見て、西岡が中心となって選定する。試合形式は、ラウンドロビンを予定しており、優勝者には海外遠征の支援を行ない、さらに「西岡賞」を設け、個人的に期待する選手のサポートも行なうと発表している。

 また、支援者への返礼品(リターン)には、ジュニア時代から親交のあるプロテニスプレーヤーの中村錬とコラボデザインしたグッズなどが用意されている。

 世界で活躍する現役選手が率先して大会を開催すること自体が珍しいこと。西岡の思いが伝わり、プロを目指す中学生たちにチャンスが生まれることを願う。

「Yoshi’s CUP」クラウドファンディングのサイトはこちら

【大会概要】
大会名/Yoshi's CUP
大会主催/合同会社YNM
開催時期/2021年秋冬想定 2日間
※新型コロナウイルスや中学生の大会日程等の状況を鑑みて、開催時期を決定。
開催場所/三重県内(予定)
大会目的/プロを目指す選手たちだけの大会で、実力を見せる場を提供。この大会を見たスポンサーに選手を覚えてもらい、選手たちはプロを目指すきっかけにしてほしい。
参加人数/8名
参加資格/プロを目指す中学生(男子)
選定方法/大会成績等から、西岡選手主導のもと選定予定。
表彰/1位:海外遠征費、西岡賞(予定)
視聴方法/西岡選手のYouTubeチャンネルにて生配信。支援頂いた資金に応じてCS放送などで、後日放送の可能性あり。

文●酒井朋子

【PHOTO】次期日本のエース⁉けがを乗り越え大躍進する西岡良仁の厳選ギャラリー!
 
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