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元世界1位のクーリエとダベンポートが大坂なおみをべた褒め!「あと5回~10回グランドスラムを制覇する」

中村光佑

2021.01.14

全豪では2度目の優勝を狙う大坂だが、その才能について男子元1位のクーリエほか、女子元1位のダベンポートも称賛する。(C)GettyImages

 男子テニス元世界1位で解説者のジム・クーリエ氏がアメリカのテニス専門チャンネル『Tennis Channel』に出演。その中で女子世界3位の大坂なおみについて今後の展望を語った。

 昨年の全米オープンで2度目の優勝を果たし、23歳にして3つのグランドスラムタイトルを獲得している大坂は、すでにWTAツアーで主力選手としての地位を確立している。今年度の全豪オープンでも優勝候補の一角に挙がっているのは事実だ。

 クーリエ氏は大坂について、「なおみはいつも非常に集中しているし、プレーがまとまっていて、プロ意識も高い。コート上だけでなく、コート外でも素晴らしいキャリアを積むことができるだろう」とした上で、「彼女がコンディションを保つことができれば、あと5回から10回ほどグランドスラムを制覇する可能性がある。必要なのは健康でいることだけだと思う」とコメントした。
 
 同チャンネルでインタビューに応じた元女子世界1位のリンゼイ・ダベンポート氏も「大坂は謙虚さを含めて、テニスプレーヤーが求めるもの全てを持っている。運動能力とパワーの素晴らしいコンビネーションを披露し、ここ数年でプレーの一貫性を身につけたことがグランドスラムチャンピオンになるのに役立っている」と称賛。また、大坂の人柄については、「彼女はとてもオープンな性格をしている。自分が感じているプレッシャーや経験してきたことについて、率直に話していると思う」と自身の考えを明かしている。

 さらにダベンポート氏は「彼女はハードワークすることを恐れない。彼女は試合の局面を変えることを恐れないし、コーチの言うこともしっかりと聞く。私は彼女を最大限に尊敬している」と賛辞を送った。

 最近では人種差別抗議行動にも積極的に参加し、コート内外で存在感を放っている大坂。今シーズンは悲願の生涯グランドスラム制覇に向け、更なる活躍を期待したい。

文●中村光佑

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