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海外テニス

「オーストラリアを危険にさらすな」新型コロナ陽性も、全豪オープンへ出発したサンドグレンに批判

中村光佑

2021.01.15

どうやらサンドグレンには感染性がないとして入国が認められたようだ。(C)Getty Images

どうやらサンドグレンには感染性がないとして入国が認められたようだ。(C)Getty Images

 テニス系海外メディアの『UBITENNIS』によると、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、グランドスラム)に出場を予定している男子世界ランク50位のテニーズ・サンドグレン(アメリカ)が、1月11日のPCR検査で陽性が確認されたにも関わらず、オーストラリアへの渡航を許可されたという。

 サンドグレンは自身のツイッターで「昨年の感謝祭の時に新型コロナに感染し、月曜日(1月11日)にも陽性が確認された」としながらも、「僕は今(1月13日)飛行機に乗っている」とオーストラリアへ向けて出発したことを明かした。これを見たテニスファンからは「あなたには全豪に出場する資格はない」「オーストラリアを危険にさらすな」など批判の声が数多く上がっている。

 するとサンドグレンは「自分の2つのPCR検査(11月と1月の検査)は8週間以内に行なわれた。11月にも陽性反応が出ていたが、今は完全に健康だ。これにより、私が(他者に)感染させる可能性はまったくない。100%回復したと言える」と反論し、あくまでも安全性が確保されていることを主張している。
 
 さらに、全豪オープンの大会主催側もサンドグレンの渡航に関する声明文を発表。「過去に新型コロナウイルスの陽性反応が出た選手に対しては、すでに回復しており、リスクがないことを証明するため、追加の詳細な医療情報を提出する必要がある」とした上で、「11月にコロナウイルス感染が判明し、自主隔離を命じられたサンドグレン選手のケースでは、ヴィクトリア州の保健当局から診療記録の審査を受けなければならなかった。その審査が完了したことにより、当該選手は(オーストラリアへの)入国を認められた」と説明した。

 要するに、過去に1度感染し、回復したサンドグレンは他者へ感染させる可能性がなく、それをヴィクトリア州の保健当局が認めたために渡豪が認められたようだ。慎重な審査を経て下された決断なのだろうが、これにはテニス界でも少なからず波紋が広がっている。

文●中村光佑

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