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海外テニス

生まれつき手足の指が少ないテニス選手が全豪予選を突破。「人々の見方を変えたい」と野心を燃やす

スマッシュ編集部

2021.01.16

ハードルをものともせず、強敵を撃破し全豪オープンの予選を突破したジョーンズ。(C)Getty Images

ハードルをものともせず、強敵を撃破し全豪オープンの予選を突破したジョーンズ。(C)Getty Images

 現地10日~13日にかけて行なわれた全豪オープン女子予選(UAE/ドバイ)を見事勝ち抜いて、本戦の切符を手にしたフランチェスカ・ジョーンズ(英国)が、その特殊な境遇でテニスファンの注目を集めている。

 世界ランク241位で英国勢5番手につけているジョーンズは、これからの活躍を期待される20歳の若手だ。今回が自身初めてのグランドスラム本戦入りとなるが、注目を集めるのはまた別の理由だ。なんと彼女は、生まれつき手足の指が少ないというハンデを抱えながら健常者と対等に戦い、さらに結果を残し続けているという。

 そんな彼女に対し、ITF(国際テニス連盟)がインタビューを実施。公式HPにて動画を公開している。
 
 彼女が抱えるEEC症候群と呼ばれる遺伝性疾患は、「とても珍しく、症状も多岐にわたる」もので、彼女の場合は両手に親指を含む4本、右足が3本、左足が4本なのだという。

 しかし、ジョーンズにとってはこれが自身を不利とする要因にはならかったようだ。幼少期には、医師からテニスはできないと言われたが、彼女はこの言葉を聞いて逆に「OK、じゃあ私はそれが間違っていることを証明するわ」と決意を新たにしたという。

「見つめられたり、あれこれ質問されたり、同情されることもありますが、反対に嫌がられることもあります」と、これまでの境遇を明かすジョーンズ。

 それでも彼女は「他人が自分のことをどう思っているのかを重要視したことはない」としつつ、「私には達成したい大きな目標があるし、テニスだけでなくスポーツ全体に対する人々の見方や向き合い方を変えたいと思っているの」と力強く語った。

構成●スマッシュ編集部
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