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海外テニス

「ロジャーとノールも倒す」ナダルから初勝利を挙げたシュワルツマンが、新シーズンの大きな目標を明かす

スマッシュ編集部

2021.01.21

昨年はコロナの影響を受けながらも、最高のシーズンを過ごしたシュワルツマン。(C)Getty Images

昨年はコロナの影響を受けながらも、最高のシーズンを過ごしたシュワルツマン。(C)Getty Images

 昨シーズンの後半に大活躍を挙げ、自身初となる『Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン)』への出場を果たしたディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が、雑誌『La Nacion』のインタビューで今シーズンの野望を明かしている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、クレーコート大会の多くが後ろ倒しとなった昨シーズン。シュワルツマンはイタリア国際(イタリア/ローマ、ATP1000)で、クレーコートの絶対王者であるラファエル・ナダル(スペイン)を破るなどして決勝進出を果たし、直後の全仏オープン(フランス/パリ、グランドスラム)では前年度準優勝のドミニク・ティーム(オーストリア)を下してベスト4入りを果たした。

 その後は、自己最高位となる世界ランク8位を記録。トップ選手8名しか参加できないATPファイナルズへの出場権も初めて獲得した。これまでのキャリアでもベストのシーズンを過ごしたシュワルツマンだが、新シーズンに向けてまだまだ野心を燃やしているようだ。

 シュワルツマンはインタビューで、「僕は(ナダルに勝つという)壁を突破した。今すぐにナダルに勝ったんだと言って引退してもいいくらいだよ」と冗談めかしつつも、「今の最大の目標はロジャー(フェデラー)を1回倒して、ノール(ジョコビッチの愛称)を1回倒して、さらに多くのタイトルを獲得することだ」と力強く語っている。
 
 また、それと同時にビッグ3への畏敬の念も示す。「彼らは理想的な選手だ。僕はいつも『彼らは18歳の時から僕の何千倍も良いシーズンを過ごしてきて、それを毎日繰り返しているなんて信じられないことだろう?』と自問自答しているよ」と、シュワルツマンは明かした。

 昨シーズン以上の活躍を挙げるためには、非常に厳しいチャレンジが必要となるが、彼が重要視しているのはしっかり地に足をつけて戦うこと。シュワルツマンは「テニスは孤独なスポーツ。(これまで)1人で戦ってきて少し性格が変わってしまった。でも基本的な部分は変わらないと思う。もし自分が変わるようなことがあっても、周りの人達がそう教えてくれるように願っているよ」と語る。

 小柄ながら、俊敏なフットワークと力強いストロークで強敵を倒し続けてきたシュワルツマン。その熱いプレーと陽気な性格に魅了される日本のテニスファンも多い。アルゼンチンの小さな巨人が、今シーズンどのような活躍を見せるのか大注目だ。

構成●スマッシュ編集部

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