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海外テニス

“悪童キリオス”が約1年ぶりの試合で逆転勝利!「かなり冷静にしていたよ」〈SMASH〉

中村光佑

2021.02.03

新型コロナ感染を懸念して1年近くツアーを欠場していたキリオスが、冷静な試合運びで復帰戦をものにした。(C)Getty Images

新型コロナ感染を懸念して1年近くツアーを欠場していたキリオスが、冷静な試合運びで復帰戦をものにした。(C)Getty Images

 全豪オープンの前哨戦、『マレー・リバー・オープン』(オーストラリア/メルボルン/ATP250)は2月2日に1回戦が行なわれ、世界47位のニック・キリオス(オーストラリア)が同208位のアレクサンドル・ミュレを3-6、6-4、7-6(4)で破り、ツアー復帰戦を初勝利で飾った。

 新型コロナウイルス感染を懸念し、昨年の3月から大会には出場していなかったキリオス。第1セットこそ失ったものの、第2セットから反撃を開始。最終セットはタイブレークまでもつれ込んだがこれを制し、見事逆転で勝利を収めた。また、代名詞のアンダーサーブも2度披露し、会場の観客を沸かせていた。

 試合後のインタビューに応じたキリオスは「約1年ぶりに試合に出た」と前置きした上で、「久々の試合は奇妙な感じだった。ポイントシステムさえも変な感じだった。試合開始直後は正直、まだ自分の足元が見えていなかった」と実戦感覚を取り戻すまでに時間がかかったことを明かしている。

 一方で試合内容については「第1セットを失った時は、それほど慌てなかった。実際、自分のサーブはそれなりにうまくできていた」と語り、満足気な様子だった。
 
 度重なる悪態などにより「悪童」の異名を持つキリオスだが、どうやらこの試合では自身をしっかりとコントロールできていたようだ。

「ベストな状態ではなかった。でも自分の態度は大丈夫だと思っていた。かなり冷静にしていたよ。『最初のセットを落としただけ。失うものが何もない相手と対戦しているんだ』と自分に言い聞かせていた。僕はただ自分を信じていた」とコメントを残している。

 休養期間は家族や友人と有意義な時間を過ごし、「完全にリフレッシュできた」と話していたキリオス。今大会の勝ち上がりに注目したいところだ。

文●中村光佑

【写真】2020全豪OPで躍動したキリオスらトップ選手たちの美フォーム集!
 

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