海外テニス

西岡が世界8位に食らいつくも勝利ならず。日本1敗で、次は錦織対メドベージェフ〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.02.03

今季初めての試合を戦った西岡良仁。(C)Getty Images

 男子テニスの国別対抗戦『ATPカップ』(2月2日~6日/オーストラリア/メルボルン)に参戦する日本が3日、大会初戦でロシアと対戦した。

 試合はナンバー2の西岡良仁対アンドレイ・ルブレフからスタート。23歳のルブレフは、現在ATP8位で、各国ナンバー2の中では最もランキングが高い。しかし、25歳で57位の西岡は、これまで1勝0敗としていた。

 第1ゲームは、西岡がルブレフのサービスゲームをブレークするという最高の出だし。重要なポイントではバックのリターンエースも決まる。すぐにブレークバックされたものの、左利きの西岡のフォアと、ルブレスのバックでのクロスラリーからの展開など、序盤から見ごたえ十分の熱戦が演じられた。

 しかし、昨年急成長した勢いのあるルブレフを、なかなか止めることができない。西岡も緩急や軌道の高低差を使いながらラリーを組み立てていくものの、ルブレフは勢いよくラケットを振り抜きポイントを奪っていく。ルブレフにウイナーを11本奪われて、第1セットは1-6で落とした。
 
 気持ちを切り替えてきた西岡は、第2セット1ゲーム目で、この試合初めてサービスキープ。3ゲーム目でブレークされるものの、どうにか食らいついていく。チャンスをつかみはするものの、ルブレフを崩すことはできず、1-6、3-6で、日本が1敗を喫した。

 後がなくなった日本。次はナンバー1対決で、錦織圭対ダニール・メドベージェフが行なわれる。錦織が勝てば、1-1となり勝敗はその後のダブルスで決まる。メドべージェフが勝った場合、ロシアは昨日アルゼンチンに勝利しているため、準決勝進出が決定する。

 錦織にとっては、昨年の全仏オープン以来、約4カ月ぶりの実戦。世界4位とどのようなプレーが繰り広げられるのか。

≪ATP CUP≫
●今年のATPカップには12カ国が出場しており、3カ国ずつ4グループに分かれて総当たり戦を行なう。それぞれの組でトップに立った4カ国が準決勝で対戦。シングルス2試合、ダブルス1試合の順番で計3試合を行ない、先に2勝した方が勝利となる。

●日本はグループDで、ロシア・アルゼンチンと同じ組。昨日はロシアがアルゼンチンを2-1で下している。

●日本代表メンバー/錦織圭、西岡良仁、マクラクラン勉、松井俊英、マックス・ミルニー監督

構成●スマッシュ編集部

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