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大坂なおみが全豪OP前哨戦で4強入り!乗り切れない状態ながらも79位を振り切る〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.02.05

自分から打てるサービスは大坂にとって重要な武器。(C)Getty Images

 全豪オープンの前哨戦であるギプスランド・トロフィー(オーストラリア・メルボルン/WTA500)の準々決勝が5日に行なわれ、女子テニス世界3位の大坂なおみが、イリナ‐カメリア・ベグ(ルーマニア)に7-5、6-1で勝利して、準決勝進出を果たした。

 この試合は4日に行なわれる予定だったが、ホテルスタッフに陽性者が出たため、全ての試合が5日に延期。2大会の女子準々決勝の8試合が、屋根付きのコートであるマーガレットコートアリーナに組まれた。そして、ファイナルセットは10ポイントタイブレークで行なわれることになった。

 相手のベグは現在79位で、キャリアハイは22位の30歳。3回戦で第5シードのヨハンナ・コンタを3時間32分の激戦の末に破って勝ち上がってきた。

  大坂はサービスで主導権を握って1ポイントも許さずに1ゲームをキープ。しかし、リターンゲームでタイミングが合わなかったのを引きずったのか、3ゲーム目でブレークされてしまう。すぐにブレークバックしたものの、なかなかリズムに乗れない。ベグのサービスと早いタイミング打ち分けるプレーに苦戦してキープが続く。12ゲームではベグの2本のダブルフォールトにも助けられて、7-5でセットを取った。
 
 第2セットに入っても乗り切れない状態が続いたが、2-1のゲームでとうとう鋭いリターンが返ってブレークに成功し、3-1とリード。その後にもう1度ブレークし、最後のゲームはサービスが冴えて7-5,6-1で準決勝進出を決めた。波に乗れない時でも、しっかりと勝利を手に入れるのが、さすが第2シードだろう。

 大坂は準決勝で、第3シードのエレナ・スビトリーナ(ウクライナ)と第7シードのエリーゼ・メルテンス(ベルギー)の勝者と対戦する。大坂にとっては今大会初めてシード選手が相手となる。全豪オープン2度目の制覇に向けて、順調に調整を進めてほしい。

構成●スマッシュ編集部

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