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大坂なおみ 全豪オープン2年ぶり8強進出!苦しみながらも昨年準Vのムグルサを逆転で破る〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.02.14

準々決勝進出を決めた大坂にとってこの日の勝利はグランドスラム通算50勝目となる節目ともなった。(C)Getty Images

 全豪オープンテニス(2月8日~21日/オーストラリア・メルボルン)は、大会7日目となる14日に女子シングルス4回戦を実施。世界ランク3位の大坂なおみが、同14位のガルビネ・ムグルサ(スペイン)に、4―6、6―4、7ー5の逆転で勝利し、本大会2年ぶりとなる準々決勝進出を果たした。

 大坂とムグルサは過去に練習をしたことがあるが、公式戦での顔合わせはこの日が初めて。ムグルサは昨年の全豪準優勝者で2016年に全仏、17年にはウインブルドンを制している元女王。高い打点からの強打を武器とするファイタータイプの選手である。

 大坂は第1セットの第2ゲームでムグルサのサービスをブレークするものの、続く第3ゲームではブレークバックを許す。ファーストサービスは80%近い高確率を維持したが、ラリー戦では際どいショットが決まらず。ミスが重なり第9ゲームで再びサービスをブレークされるとそのまま逃げ切られ4-6でセットを失う。
 大坂のサービスで始まった第2セットも、第1ゲームでブレークを許す苦しい立ち上がりとなるも、臆することなく攻め続けて第4ゲームでブレークに成功。第10ゲームで再びムグルサのサービスをブレークして6-4で第2セットを取り返した。

 迎えたファイナルセット。大坂は第5ゲームでブレークを許したが、第10ゲームでは2本のマッチポイントをしのぐ驚異的な粘りを発揮してしムグルサのサービスをブレーク。するとここから硬さの見られる相手を一気に追い詰め7-5の逆転で勝利を手にした。

 今回の勝利は大坂にとってグランドスラム通算50勝目で、全豪では杉山愛さんに並ぶ日本女子歴代最多19勝目の記念すべき勝利ともなった。日本のテニス史に次々と新たなページを加えていく大坂は、次なる準決勝でシェイ・スーウェイ(台湾/71位)とマルケタ・ボンドルソワ(チェコ/20位)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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